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政策科学部  /
政策科学科

 アズマ   ヨシフミ  
 東    佳史   教授
 Yoshifumi   AZUMA

■兼務所属(本学内)
政策科学研究科
■出身大学院・出身大学他
1988/11  フリンダース大学  社会科学部  国際開発学科  飛び級
1994/12  フリンダース大学院  社会科学院  国際開発専攻  博士課程  修了
■取得学位
国際開発学博士 (1994/12 フリンダース大学院)  
■所属学会
日本東南アジア学会  
日本インドネシア学会 (Kapal)  
日本カンボジア研究会  
インドネシア研究会、オーストラリア国立大学  
■研究テーマ
インドネシア・カンボジア・東チモール・アフガニスタンでの約20年にわたる開発援助実務と調査研究の経験を生かし、開発援助や多国籍企業の海外進出(グローバル化)が途上国の社会に生きる人々の暮らしを大なり小なり周縁化していくプロセスをWallersteinのモダンワールドシステムを用いて分析して来た。
■研究概要
プノンペンのチャムモスレム居住区 元アチェ自由軍兵士と森林伐採現場にて
プノンペンのチャムモスレム居住区 元アチェ自由軍兵士と森林伐採現場にて

開発によって周縁化される普通の人々の運命を統計と参与観察、ナラティブを用いて考究する

 これまでの研究では、インドネシア・カンボジア・東チモールでの約20年にわたる開発援助実務と調査研究の経験を生かし、開発援助や多国籍企業の海外進出(グローバル化)が途上国の社会に生きる人々の暮らしを大なり小なり周縁化していくプロセスをWallersteinのモダンワールドシステムを用いて分析して来た。現在は今年度からのカンボジア、プノンペン大学招聘教授としての在外研究の機会を生かして、1)平和が定着したあとで、生活の糧として森林資源の不法収奪が行われているのか、2)2018年7月に予定されている総選挙の正統性を現地調査から検証している。
平和構築分野ではカンボジアで継続している除隊兵士調査および、アチェ州の除隊ゲリラ兵の実態を平和の定着と森林破壊との因果関係として調査している。アチェ州とカンボジア(バッタンボン州)では内戦時には森林資源は地雷や山間地でのゲリラ戦闘などによって「保護」されてきたが、和平が進められるにつれ、兵士達は糊口をしのぐ為に森林や山肌からの岩石を切り出す事を始めた。 特にアチェ州の森林は内戦時にスマトラ島で最も保護されていた森林であったが、和平後は津波による復興バブルによって膨大な木材と岩石、砂利が必要となり兵士達は通常の職業訓練などは受けずに「入札」に応札して手数料を稼ぐ事に腐心していた。2009年9月にはアチェ復興庁は解散してバブルは終わりその後の生活の糧は森林からの無秩序な収奪であった。これまでのカンボジア除隊兵士調査および、アチェ州除隊ゲリラ兵の実態調査を踏まえて、和平と森林破壊との因果関係について実施する予定である。和平が環境破壊に繋がるアイロニーをアチェの国立シャクアラ大学理工学部との共同研究としてGIS(地理情報システム)を用いた経年経過観察と現地で得た直接インタビューによる質的データ、及び統計から得た量的データによって複合的に検証したい。
東南アジアにおける「法の支配」も興味あるテーマである。過去のインドネシアでは土地強制接取問題など「法の支配」の不在が常態であり、恒常的に暴力の行使による人権抑圧が行われてきた。同様な現象は「開発独裁下」の現代カンボジアでも見られる。現在現地調査中のカンボジア民主化支援では選挙人名簿作成段階から反政府有権者は選挙人登録されないケースも多く、人口統計上の有権者数よりも選挙人の方が多いという逆転現象も見られる。この意味で、法の支配の基本のひとつである直接民主選挙制度は機能していない。途上国への選挙支援という新しい援助形態を政治学からではなく、技術援助の見地から検証する試みも、実際に統計データを用いて住民登録に関わった東チモール、カンボジア、インドネシアやアフガニスタンを例にして検証している。更に低開発国への選挙支援という新しい形態の援助を政治学からではなく、テクニカルな技術援助として開発学の見地から検証する試みも始めている。
■研究キーワード
国際開発、東南アジア地域研究(インドネシア、東チモール、カンボジア)平和構築、民主化支援、紛争後の社会。 
■研究業績一覧  (上位3件までを表示します。一覧表示では、公開対象の全件を表示します。)

著書
Abang Becak, Sekejam-kejamnya Ibu tiri Masih lebih kejam Ibu kota                              Yoshifumi Azuma  Pusataka Sinar Harapan  2001/08  9794169412
「人道危機と国際介入- 平和回復の処方箋] 広島平和研究所(編)広島市立大学, 秋山・星野他
東チモールにおける国連の平和維持活動 第10章  東佳史  有信堂同文社  201-225  2003/02  4842005017
Urban Peasants:Beca drivers in Jakarta  Yoshifumi Azuma  Sinar Harapan Publishing  2004/03  9794169412
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論文
Changing Occupational Strucure in Jakarta since 1960  Yoshifumi Azuma  Flinders University, Unpublished Graduate Diploma Thesis  1989/02
Beca Drivers In Jakarta: A study on Rural-Urban labour Circular       
Migration Between Jakarta and Rural West, Central Java、Flinders University  Yoshifumi Azuma  Unpublished Ph.D. Thesis, Flinders University  1994/12
Socio-economic Changes among beca drivers in Jakarta, 1988-1998                                                         Yoshifui Azuma  Labour and Management in Development, Vol.1, No 6 Asia and Pacific Press, Canberra Australia  1/ 6, 3-31  2000/08
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研究発表等
Recent Development of becak transport in Jakarta, 1998-9  Indonesia Study Group, Research School of Pacific Asian Studies (RSPAS) Australian National University  1998/12
東チモール経済の現状   在インドネシア大使館主催第一回東チモール支援戦略会議  2000/10
Inside UNTAET インドネシア国際戦略研CSIS 定例大使会議での講演  インドネシア国際戦略研CSIS 定例大使会議での講演  2001/09
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科学研究費助成事業
科学研究費助成事業データベースへのリンク

共同・受託研究実績
平成17年度FASID短期研究フェロー カンボジア国除隊兵士の社会調査  2005/06-2005/12  受託研究  代表
平成19-20年度研究助成金 カンボジア国除隊兵士の実態調査  2006/04-2008/03  受託研究  代表
JICA 国際総合研究所客員研究員 委託調査 インドネシア アチェ州での元ゲリラ兵士の社会統合状況と職業訓練  2007/04-2008/03  受託研究  代表
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■教育業績一覧  (上位3件までを表示します。一覧表示では、公開対象の全件を表示します)

担当授業科目
2017  Introduction to Policy Science  演習
2017  RP特別演習Ⅰ  演習
2017  リサーチ・プロジェクトⅠ  演習
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■研究分野(ReaD&Researchmap分類)
地域研究
文化人類学・民俗学
経済統計