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国際関係学部  /
国際関係学科

 デ アントーニ   アンドレア   (男)
 DE ANTONI    Andrea   准教授
 Andrea   DE ANTONI

■兼務所属(本学内)
国際関係研究科
衣笠総合研究機構   /
人文科学研究所
衣笠総合研究機構   /
生存学研究所
■出身大学院・出身大学他
2003/10  ヴェネツィア カ・フォスカリ大学  外国語学部  東アジア学科  卒業
2010/02  ヴェネツィア カ・フォスカリ大学大学院  言語・文化・社会研究科  文化人類学、宗教学、日本学専攻  博士課程  修了
■職歴
2010/03-2010/07  カ・フォスカリ大学東アジア学科・非常勤講師
2010/07-2012/07  日本学術振興会(京都大学人文科学研究所)・特別研究員
2012/09-2014/03  立命館大学(国際関係学部・国際インスティテュート・政策科学部)・非常勤講師
2013/03-  ウィーン大学(社会科学部社会文化人類学科)・非常勤講師
2013/04-2014/03  同志社大学(日本語日本文化センター・社会学部)・非常勤講師
2013/04-2014/03  京都大学(人文科学研究所)・研究員
2014/04/01-  立命館大学国際関係学部・准教授
■所属学会
Japan Anthropology Workshop (JAWS)
2008-2010: Student Group Manager
2010-Present: JAWS Newsletter Main Editor  
European Association for Japanese Studies (EAJS)
2017-2020: Elected Council Member  
Anthropology of Japan in Japan (AJJ)
2017-Present: Executive Committee Member  
日本文化人類学会  
観光学術学会  
■研究概要
「宗教」と「科学」の境界的体験―現代日本・イタリア・オーストリアにおける憑依と除霊についての比較的研究

 これまでの研究では、現代日本における死や魔界へ繋がる場所を対象とし、アイデンティティと記憶の構築過程を分析してきた。とりわけ「伝統」と記憶、場所の観光化や観光客の体験や認識(perception)、差別等の論点を捉えてきた。博士論文は、魔界(主に地獄)と接触する場所に着目し、恐山・富山県立山・箱根・京都市六原・大阪平野区での調査に基づいている。次に、現代京都における「心霊スポット」を訪れるツアーに注目し、様々な人間・非人間的アクターとの相互作用が、言説・実践・認識・体験を構築する過程を考察してきた。そして、物質性やエイジェンシーに注目するGellのネクサス論やアクターネットワーク論等に基づき、スピリチュアルな言説や体験の現実化過程を検討してきた。

これからの研究では、後期資本主義社会における憑依と「宗教医療」(主に除霊)に関わる体験や実践の研究へ着手したい。先行研究では、「西洋医学」が制度化されている後期資本主義社会における「宗教医療」についての研究は不十分である。唯一の例外はMerleau-Pontyの思考に基づく、アメリカのカトリック教の宗教治療についてのCsordasの研究である。これは治療が、患者と様々な人間と身体も含める非人間との相互作用による点や、この過程で患者のアイデンティティも再構築される点を解明したが、教団だけに注目し、宗教治療を受ける以前の医学的治療の体験を扱っていない。又、宗教治療と関わる非物質的なアクター(神や幽霊や悪魔等)の「現実化」過程も解明されていない。

本研究では医療/宗教人類学と宗教人類学に基づき、患者の病徴が「憑依」として位置づけられる過程をも解明すべく、病徴が現れた時点から、治癒された時点までを射程に入れ、人間と、非人間との相互作用のネットワークとして治療過程を、上述の学者とIngoldに基づく「生態学的」(ecological)アプローチによって検討していきたい。医学的治療の効果がないにもかかわらず、宗教的治療で治癒された患者にも着目する。又、様々な実践・作用による、身体の反応や認識との関係を理解すべく、精神医療や物理療法等による知識も扱う。

事例としては、近年になって除霊への需要が増加傾向にある日本、イタリアとオーストリアを扱いたい。カトリック教が強く制度化されているイタリアと、流動的な宗教枠組みをもつ日本を比較することで、憑依と除霊についての言説・実践の構築過程と患者の体験の差異を解明したい。それぞれの治療儀礼、イタリアとオーストリアでのエキソシストと精神医療科学者が行なう共同講義で参与観察を行なう。医学の専門家へのインタビューも行い、各国の医療制度に関わる実践、患者の扱い方も検討する。
■研究キーワード
文化人類学、宗教学、日本学、日本宗教、スピリチュアリティ、アイデンティティ、社会記憶、観光、憑依、除霊、宗教医療 
■研究業績一覧  (上位3件までを表示します。一覧表示では、公開対象の全件を表示します。)

著書
“Call Me a Dog: Feeling (Inugami) Possession in Contemporary Tokushima Prefecture.” In Holca, I. and C. Sǎpunaru Tămaș (eds.). The Forms of the Body in Contemporary Japanese Society, Culture, and Literature (Working Title)  Lexington Books  23-48  2020
Affect. In Callan, H. (ed.). International Encyclopedia of Anthropology  John Wiley & Sons  1-8  2019
“Coping with the Spirits of Unsettled Death.” In Hendry, J. (ed.). Understanding Japanese Society, Fifth Edition.  Routledge  196-197  2019
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論文
Feeling (with) Japan: Affective, Sensory and Material Entanglements in the Field - Introduction  with Emma Cook  Asian Anthropology  18/ 3, 139-153  2019  10.1080/1683478X.2019.1633061
Down in a Hole: Dark tourism, Haunted Places as Affective Meshworks, and the Obliteration of Korean Labourers in Contemporary Kyoto.  Japan Review  33, 271-297  2019  10.15055/00007273
Steps to an Ecology of Spirits: Comparing Feelings of More-than-Human, Immaterial Meshworks?  NatureCulture (More-than-Human Worlds: A NatureCulture Blog Series)  Online  2018
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研究発表等
Somewhere Between Heaven and Hell: The Management of Spirits, Imagination and Memories in Contemporary Osorezan  International Workshop "Skills of Feeling with the World - Fifth Workshop: Affective Technologies of Memory and Imagination"  2020/01
The End is the Beginning is the End: Healing from Spirit Possession Beyond Cognition in Contemporary Japan and Italy  Invited Lecture, Masaryk University, Department for the Study of Religions, Brno  2019/10
The Beginning is the End is the Beginning: Embodied Memories, Imagination and Ontogenesis in Spirit Possession and Healing in Contemporary Japan and Italy  Invited Lecture, University of Vienna, Institut für Kultur- und Sozialanthropologie  2019/10
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その他研究活動
International Workshop "Skills of Feeling with the World - Fifth Workshop: Affective Technologies of Memory and Imagination" - Organizer  2020/01/18-2020/01/19
International Workshop "Skills of Feeling with the World - Fourth Workshop: Technologies of Affective Encounter" - Organizer  2019/01/25-2019/01/26
International Conference Embodying “Scientific” Medicine and “Religious/Spiritual” Healing: A Comparative Perspective on Non-Voluntary Spirit Possession and Exorcism - Oraganizer (with Francesco Piraino)  Giorgio Cini Foundation, Venice  2018/12/13-2018/12/15
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科学研究費助成事業
科学研究費助成事業データベースへのリンク

受賞学術賞
Italian Association for Japanese Studies (AISTUGIA)  Mario Scalise Award  2008/10
Alcantara (Toray Industries)  Alcantara Prize for Research in Japanese Studies  2004/05
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■教育業績一覧  (上位3件までを表示します。一覧表示では、公開対象の全件を表示します)

担当授業科目
2017  Introduction to Anthropology  講義
2017  GJP Platform (E) I  講義
2017  IR-GS301 Advanced Seminar  演習
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教育活動
スピリチュアリティ・宗教の人類学-異界を研究する  2015/02-2015/02
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■Eメールアドレス
■研究分野(ReaD&Researchmap分類)
文化人類学・民俗学
宗教学
地域研究