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スポーツ健康科学部  /
スポーツ健康科学科

 ウチダ   マサタカ   (男)
 内田    昌孝   助教
 MASATAKA   UCHIDA

■出身大学院・出身大学他
2016/03  川崎医療福祉大学大学院  医療技術学研究科  健康科学専攻  博士課程  修了
 川崎医療福祉大学  医療技術学部  健康体育学科
■取得学位
博士(健康科学) (2016/05)  
■所属学会
日本体力医学会  
日本運動免疫学研究会  
国際運動免疫学会  
■免許・資格
中学校教諭1種免許状(保健体育)    高等学校教諭1種免許状(保健体育)   
■研究テーマ
運動が腸管免疫機能に及ぼす影響
老化に伴う免疫機能変化に対する運動の影響
■研究概要
運動が腸管免疫機能に及ぼす影響

 成体は外部から侵入してきた病原菌を撃退するために免疫機能を備えている。免疫機能はストレスによって様々な影響を受けることが知られており、高強度運動による末梢リンパ球数の低下や唾液IgA濃度の低下といった免疫機能の低下を引き起こすことが報告されている。さらに、中強度の運動は、唾液IgA濃度の増加や血中NK細胞の活性化などの免疫機能を促進することが知られている。しかし、これらの報告は、全身性の免疫反応を評価した研究であり、腸管局所の免疫機能に対する運動の影響は報告されていない。
腸管は外部から摂取した食物から栄養素を吸収するための組織であるが、同時に外界からの病原微生物が侵入する経路ともなる。腸管免疫機能が破綻したマウスではサルモネラ菌感染による生存率の低下や感染の増大が引き起こされる。このことから、腸管における免疫機能を維持・増進することは感染所の予防につながると考えられる。
腸管免疫で重要な役割を果たす免疫タンパク質としてToll-like receptor(TLR)が報告されている.TLRは細菌を検知して炎症や抗菌成分の産生などの免疫反応を惹起させ,病原微生物の排除に貢献する.また,循環血液中の免疫細胞に発現しているTLR機能を運動が亢進させることも報告されている.しかし,運動が,腸内細菌叢を変化させる腸管免疫に与える影響は解明されておらず,メカニズムの究明にも至っていない.
 そこで、腸管免疫機能に対する運動の影響を運動様式の違いや遺伝子変異動物を用いて検討を行っていく。さらに、近年、腸内細菌叢が腸管免疫に影響していることが報告されていることから、運動による腸管免疫機能変化に腸内細菌叢の変化が関連するのかについても次世代シーケンス法や便移植法を用いてメカニズムの検討を行う。
 疾病予防のための運動を処方する基礎的知見や高強度の運動をするアスリートの感染症予防を行うための基礎的知見が得られる研究になると考えられる。
■研究キーワード
運動免疫学、腸内細菌、運動 
■研究業績一覧  (上位3件までを表示します。一覧表示では、公開対象の全件を表示します。)

論文
Gene expression profile of muscle adaptation to high-intensity intermittent exercise training in young men  Miyamoto-Mikami E, Tsuji K, Horii N, Hasegawa N, Fujie S, Homma T, Uchida M, Hamaoka T, Kanehisa H, Tabata I, Iemitsu M.  Sci. Rep.  8/ 1, 16811  2018/11  2045-2322  10.1038/s41598-018-35115-x
Reduction of Real-Time Imaging of M1 Macrophage Chemotaxis toward Damaged Muscle Cells is PI3K-Dependent  Yano H, Uchida M, Saito T, Aoki T, Kremenik MJ, Oyanagi E.  Antioxidants (Basel)  7/ 10, E138  2018/10  2076-3921  10.3390/antiox7100138
Effects of Different Exercise Modes on Arterial Stiffness and Nitric Oxide Synthesis.  Hasegawa N, Fujie S, Horii N, Miyamoto-Mikami E, Tsuji K, Uchida M, Hamaoka T, Tabata I, Iemitsu M.  Med Sci Sports Exerc.  2018/02  10.1249/MSS.0000000000001567.
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研究発表等
Change in salusin-α is related to aerobic exercise training-induced blood pressure reduction in middle-aged and older adults.  American Heart Association Scientific Sessions 2017  2017/11/13
Short lasting exhaustive high-intensity intermittent exercise reduces arterial stiffness through enhancement of aortic NO bioavailability.  American Heart Association scientific sessions  2017/11/12
Aerobic and resistance training-induced attenuation of chronic inflammation involves functional change of macrophages in various tissues of senescent mice.  ACFS 2017 3rd Asian Conference for Frailty and Sarcopenia  2017/10/27
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科学研究費助成事業
科学研究費助成事業データベースへのリンク

競争的資金等(科研費を除く)
腸内細菌叢調節機構を介したメタボリックシンドローム発症に及ぼす自発的運動習慣の効果  平成26年度ヤマハ発動機スポーツチャレンジ研究助成  2014/04  2015/03  代表
運動習慣による腸内フローラの変化はメタボリックシンドローム予防効果に関与するのか?  平成26年度笹川科学研究助成  2014/04  2015/03  代表
オープンウインドウ説はTLR5を介した免疫応答にはあてはまらない  平成24年度日本体力医学会中国・四国地方会若手プロジェクト研究助成  2012/04  2013/03  代表
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受賞学術賞
International Society for Exercise and Immunology  13th ISEI symposium Honorable Mention ECR AWARD  2017/07
日本運動免疫学研究会  JSEI-Travel grant 第8回森口賞  2017/05
日本運動免疫学研究会  JSEI-Travel grant 第7回森口賞  2015/05
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■教育業績一覧  (上位3件までを表示します。一覧表示では、公開対象の全件を表示します)

担当授業科目
2017  スポーツ方法実習Ⅰ(C)  実験・実習・実技
2017  パフォーマンス測定評価実習Ⅰ  実験・実習・実技
2017  解剖・生理学実習  実験・実習・実技
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■研究者からのメッセージ
運動が腸管免疫機能に及ぼす影響
 本研究から運動によって腸管の免疫機能を高めることができれば、高齢者などの感染症に罹患しやすい対象者への運動処方を考えるうえで重要な知見になると考えられる。さらに、腸内細菌叢の改善に着目したプレバイオティクスなどのサプリメントを摂取することで、運動との相乗効果を期待することができる。
また、感染症予防という観点からアスリートのコンディショニングを考えるために重要な研究となると考えられる。このような運動効果を高めるサプリメント開発にも取り組んでいく。
■研究分野(ReaD&Researchmap分類)
スポーツ科学
応用健康科学
免疫学