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食マネジメント学部  /
食マネジメント学科

 ニシムラ   ナオコ   (女)
 西村    直子   教授
 NAOKO   NISHIMURA

■出身大学院・出身大学他
1978/03  東京都立 国立高校  卒業
1983/03  東京大学  経済学部  経済学科  卒業
1985/05  ジョンズ・ホプキンス大学大学院  経済学 研究科  経済学 専攻  博士課程前期課程  修了
1989/05  ジョンズ・ホプキンス大学大学院  経済学 研究科  経済学 専攻  博士課程後期課程  修了
■取得学位
経済学修士 (1985/05 ジョンズ・ホプキンス大学)   経済学博士 (1989/05 ジョンズ・ホプキンス大学)  
■職歴
1989/04/01-2004/03/31  信州大学・経法学部・準教授
1993/09/01-1994/08/31  ジョンズ・ホプキンス大学・経法学研究科・客員研究員
1994/09/01-1995/02/28  カリフォルニア州立大学 アーヴァイン校・経法学研究科・客員研究員
2001/04/01-2002/03/31  大阪大学・社会経済研究所・準教授 (併任)
2004/04/01-2014/03/31  信州大学・経法学部・教授
2014/04/01-2016/03/31  信州大学・学術研究院社会科学系・経済学部主担当・教授
2016/04/01-2020/03/31  信州大学・学術研究院社会科学系・経法学部主担当・教授
2020/04/01-  立命館大学・食マネジメント学部・教授
■委員歴
2006/08-  日本学術会議  連携会員
2007/10-2009/09  統計委員会  委員
2009/10-2015/09  長野地方労働審議会  委員
2009/10-2017/09  科学研究費委員会  委員
2012/04-2015/10  大学設置・学校法人審議会(大学設置分科会)  委員
■所属学会
日本経済学会  
ESA  
■研究テーマ
「自他との関わりの中で生じる不確実性に関する意思決定の理論・実験的研究」
外生的な不確実性に対する意思決定の対比することで,内生的不確実性に対する意思決定特有の傾向を特定する。
「社会的不確実性・リスクと不確実性・リスク姿勢に関する理論・実験研究」
自分の意思決定によって自他にリスクや不確実性が生じる場合,リスクや不確実性に対する評価姿勢が変化するかに関する新しい測定法を提案し,自己のみにかかるリスクや不確実性の場合と対比し検証する。
「リスク発現のタイムスパンとリスク評価-食品リスクに関する理論・実験研究」
時間選好及びリスク姿勢の視点からのフューチャー・デザイン研究
Stay-Leave選択のある繰返し囚人のジレンマゲームの実験研究
■研究概要
(1)自他の社会的な関わりから生じるリスクや不確実性(=社会的リスク)に関する意思決定,(2)社会的リスク分析における社会的選好とリスク選好の分離方法の開発,(3)フューチャー・デザインの視点から,世代を超えた社会的選好,時間選好,リスク選好に関する理論的・実験的研究

  わたしの今日までの研究は,リスク下の意思決定に関するChew Soo Hong氏との理論分析から出発した(Chew & Nishimura 1992)。1990年代に「非期待効用理論」が登場した際,当時まだ研究例が少なかった同理論を応用して,入札市場などの社会制度分析を行った。それまで競り方式などの公開入札と封印入札方式の間に同値性が成立するとされていたが,実験室における実験では同値性を確認できなかった。これに対して,この同値性が非期待効用下において崩壊することを理論的に示した(Chew & Nishimura 2002)。そして,公開入札と封印入札の2つの方式間における入札行動の乖離を実験で確かめ,その乖離方向がアレのパラドクスに代表される期待効用理論に反する典型的パターンと連動していることを示した(Chew & Nishimura 2003)。
 その後,研究の軸を実験経済学に移し,伝統的経済学では扱われてこなかった「社会的選好」(他者の行動や効用を自らの効用に取込む考え方)に着目した。中でも,相互性(reciprocity)を市場分析に応用し(西村2007a,2007b),特に西條辰義氏との共著(Nishimura, et al. 2011)では,相互性を持つ個人が市場に参加すると,利己的個人のみの場合より市場の競争的機能が向上することを,第2価格封印入札市場を使って示した。他方,市場ルールデザインを一歩間違えると,社会的選好を持つ個人が参加すると市場の機能不全を加速させる可能性があることも,現実に閉鎖された自主流通米価格形成入札市場を例に,西條氏との共同の実験研究(西村2016)で示した。非市場的場面においては,協調ゲームにおける社会的選好の役割を実験で抽出してみせた青柳・岡野両氏との共著論文(Aoyagi et al. 2017) があり,現在雑誌Experimental Economicsから改訂要求されている。
 自分のみに関わる不確実性と自他に関わる不確実性との区別は,伝統的経済学にはなかった。この点について,Chew & Nishimura (2016a 2016b)で,複数主体が戦略的に関わることで生じる不確実性の下での意思決定が,そうでない場合と大きく異なる可能性について検討している。その延長で,自他を巻き込む社会的リスクを対象に,社会的選好とリスク選好を分離したうえで,社会的リスクへの評価姿勢の特異性について報告を行った。また,確率を付与できない不確実性(=曖昧性ambiguity)について,自他の関わりから内生されるケースの特異性について青柳・舛田の両氏との共同研究を開始している。
 さらに,不確実性の解消がいつ起こるかというタイミングに着目し,食品安全にかかわる健康リスクについて,新山陽子氏のプロジェクトに参加している。
 最後に,超学際的研究であるフューチャー・デザイン(FD)の研究チーム(西條氏を主催とする)に所属し,自治体等と協働して,地域政策形成に長期的俯瞰的視点を導入するための制度設計プロジェクトに着手し,信州大学経法学部にFD研究センターを立上げ,長野県松本市における具体的な政策形成にFDを導入した。本プロジェクトでは,FDによる政策形成プロセスに参加する市民の思考における時間視点の変化を,時間選好に概念に基づく実験手法を導入して量的に捕捉することに成功した (西村・井上・武者 2018,Nishimura, Inoue, Masuhara, and Musha 2020)。リスク選好との関係についても,順次測定と分析を進めている。
■研究キーワード
ミクロ経済学,実験経済学,不確実性の経済学,ゲーム理論,意思決定論,フューチャー・デザイン 
■研究業績一覧  (上位3件までを表示します。一覧表示では、公開対象の全件を表示します。)

論文
長野県松本市におけるフューチャー・デザインの研究と実践  西村直子・井上信宏・武者忠彦・増原宏明・山沖義和  信州大学経法学部 Staff Paper  19-01  2020/03
Voluntary Redistribution Mechanism in Asymmetric Coordination Games  Masaki Aoyagi, Naoko Nishimura, and Yoshitaka Okano  ISER, working paper  2019
未来人を呼び寄せる討議デザイン  西村直子,井上信宏,武者忠彦  学術の動向  6, 20-23  2018
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研究発表等
Social risk and risk Attitude  第23回実験社会科学カンファレンス  2019/12/01
2つの異なるリスク姿勢測定から見た将来世代思考  第23回実験社会科学カンファレンス  2019/12/01
Future Design in Matsumoto: Excitement, Farsighted, and Objective Thinking  第23回実験社会科学カンファレンス   2019/12/01
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