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文学部  /
東アジア研究学域

 サッサ   ミツアキ   (男)
 佐々    充昭   教授
 Mitsuaki   SASSA

■兼務所属(本学内)
文学研究科
衣笠総合研究機構   /
コリア研究センター
■出身大学院・出身大学他
1988/03  早稲田大学  理工学部  建築学科建築学  卒業
1988/11  早稲田大学大学院理工学研究科建築学専攻  修士課程  中退
1989/08  ソウル大学校附属語学研究所韓国語班  卒業
1992/08  ソウル大学校人文大学宗教学科大学院  修士課程  修了
1997/08  ソウル大学校人文大学宗教学科大学院  宗教学  博士課程  修了
■取得学位
哲学博士 (2003/08 韓国・ソウル大学)  
■職歴
2002/04-2005/03  国学院大学日本文化研究所共同研究員
2004/04-2005/03  慶応義塾大学非常勤講師
2004/04-2005/03  東京経済大学非常勤講師
2005/04-2008/03  立命館大学文学部准教授
2008/04-2009/03  立命館大学文学部副学部長(研究担当)
2008/04-  立命館大学文学部教授(~現在に至る)
2011/09-2012/03  中国人民大学哲学院訪問研究者
■委員歴
2005/04-2008/07  日韓宗教研究フォーラム 運営委員
2010/04-  日本宗教学会評議員
■所属学会
朝鮮学会  
朝鮮史研究会  
韓国朝鮮文化研究会  
日本宗教学会  
「宗教と社会」学会  
韓国宗教学会  
韓国新宗教学会  
東アジア宗教文化学会  
■研究テーマ
(1)植民地期朝鮮における新宗教教団の活動に関する研究
(2)檀君系教団の形成・発展と朝鮮近代民族主義運動に与えた影響に関する研究
(3)朝鮮の愛国啓蒙運動期(1905~1910)における近代的「国民国家」形成に関する研究
(4)現代韓国におけるニューエイジ・新霊性運動の展開に関する研究
(5)「韓流」ブームと現代韓国映画の解析
■研究概要
植民地期朝鮮における宗教研究

 朝鮮近代におけるナショナリズムの発生について考えるには、「宗教」の問題は避けて通れない重要なテーマです。朝鮮王朝の前近代的な世界観を脱皮して、近代的な意味での「国民国家」を形成するためには、当時の人々にとって絶対的コスモロジーとして機能した「儒教」を一つの「宗教」として相対化する作業が必要であり、その過程の背景には、西洋から流入した近代的な「宗教(religion)」概念の伝播と近代学問として成立した「宗教学」の受容が存在しました。また、朝鮮時代末期から日本の植民地時代にかけて、朝鮮では数多くの新宗教が登場しました。それらは、儒教・仏教・道教・巫俗・民間信仰などの民衆的伝統文化を土台としながらも、欧米や日本から流入した教団型「宗教」の影響も少なからず受けました。また、それらの新宗教教団の活動を通じて、「伝統の創造」としての新たな朝鮮民族固有のアイデンティティが創出されていきました。日本の植民地支配という特殊な時代状況の中で、特に「宗教」および「宗教学」と関連する西洋の近代思想が、朝鮮土着の伝統思想とどのように相克・融合し合いながら朝鮮近代におけるナショナリズムを形成していったのか、その過程について研究しています。

【研究テーマ(1)概要】
東学(天道教)・甑山教・檀君教(大倧教)・円仏教など、朝鮮時代末期から日本植民統治期に登場した朝鮮新宗教教団の活動、および、朝鮮近代における「宗教」概念の流入と宗教学の成立が朝鮮ナショナル・アイデンティティ形成に及ぼした影響に関する研究。

【研究テーマ(2)概要】
1909年1月に朝鮮の愛国志士羅喆によって創設された檀君教(1910年に大倧教と教団名を改称)の創教・発展・分裂・統合の過程と、檀君系教団が解放前後期の朝鮮近代ナショナリズム(特に右派民族主義言説)に与えた影響に関する研究。

【研究テーマ(3)概要】
戊戌政変後に日本に亡命した清末知識人である梁啓超の言論活動を通じて、西洋文化の衝撃のもとに遂行された日本の近代的「国民国家」形成の在り方が朝鮮の愛国啓蒙運動に流入し、朝鮮の近代的ナショナリズムを勃興させた過程に関する研究。

【研究テーマ(4)概要】
1980年代以降、韓国経済の発展にともなう個人主義的消費文化の発生によって、欧米や日本でニューエイジ・新霊性運動と呼ばれる運動が韓国でも流行した。その中で、国仙道や丹ワールド(もと丹学仙院)など丹田呼吸普及団体の動向に関する研究。

【研究テーマ(5)概要】
グローバル化とナショナリズムの相補性の観点から「韓流」ブームを分析し、現代韓国映画の個々の作品の中に、韓国近現代史の特質がどのような戦略的手法をもって表現されているのか解析する研究。
■研究キーワード
朝鮮近代史、現代韓国文化研究、東アジア宗教思想史 
■研究業績一覧  (上位3件までを表示します。一覧表示では、公開対象の全件を表示します。)

著書
『東아시아의 大同思想과 平和共同体』(文明과 価値叢書30)・「趙素昴의 大同思想과 아나키즘」、「近代日本의 大아시아주의와 大同思想」(韓国語)  朴光洙他  韓国学中央研究院出版部  153-174, 175-208  2018/04  979-11-5866-354-4
『韓国社会와 宗教学』(宗教学叢書3)「大イ宗教 檀君民族主義와 韓国宗教研究」(韓国語)  尹元澈他、ソウル大学校宗教問題研究所  ソウル大学校出版文化院  334-364  2017/08  978-89-521-1937-7
『近代 韓国과 日本의 公共性 構想(2)』「韓国近代에서 新宗教와 国家神道와의 相克-植民地期의 公共圏을 중심으로-」(韓国語)  朴光洙他編  韓国学中央研究院出版部  147-176  2015/10  979-11-5866-045-1
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論文
旧韓末における羅喆の訪日活動-朝鮮開化派亡命政客および玄洋社系人士との交流を中心に-  佐々充昭  『立命館文学』立命館大学人文学会  第657号, 20-79  2018/03
青山里戦闘において大倧教が果たした役割-ロシア革命派からの武器入手を中心に-  佐々充昭  『朝鮮学報』朝鮮学会  第242輯, 1-36  2017/03
東北アジアの歴史記憶とツーリズム-中国内における金佐鎮将軍記念事業会の活動をめぐって-  佐々充昭  『立命館大学人文科学研究所紀要』  第111号, 87-122  2017/03
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研究発表等
東아시아共同体 形成을 위한 文化的 共通性은 存在하는가?-現代 日本의 韓日比較文化論을 中心으로-(韓国語)  韓国・聖公会大学校、講義『アジア共同体論』招聘講演  2016/03/24
近代 日本의 大아시아主義와 大同思想-『満洲国』의 王道主義를 中心으로(韓国語)  『韓中日国際学術大会:グローバル時代韓国的価値と文明研究-東アジア大同思想と平和共同体』(圓光大学宗教問題研究所主催、韓国学中央研究院後援)  2015/10/23
趙素昴의 大同思想과 아나키즘-「六聖教」의 構想과 「韓薩任」의結成을 中心으로(韓国語)  グローバル時代韓国的価値と文明研究第4次国際学術大会「東アジア文明の共同体意識と社会統合-韓・中・日の大同思想と大同運動」(圓光大学宗教問題研究所主催、韓国学中央研究院後援)  2014/11/28
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その他研究活動
書評:鄭琮樺著、野崎充彦・加藤知恵訳『韓国映画100年史-その誕生からグローバル展開まで』  『図書新聞』第3313号、武久出版、2017年7月29日発行。  2017/07-
書評:磯前順一・尹海東編著『植民地朝鮮と宗教-帝国史・国家神道・固有信仰』  『新しい歴史学のために(特集:前近代東アジアの国際関係・境界領域・領土)』第286号、京都民科歴史部会、2015年5月  2015/05-
文化庁文化部宗務課による平成26年度「在留外国人の宗教事情に関する調査」の「韓国における民族宗教」の調査協力  在留外国人の宗教事情に関する資料集-東アジア・南アメリカ編』(平成26年度3月発行、文化庁文化部宗務課)の「第3章韓国」の「民族宗教等」の項目  2013/03-
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科学研究費助成事業
科学研究費助成事業データベースへのリンク

研究高度化推進制度
学外研究制度   -     現代中国における朝鮮半島認識に関する研究―社会科学院「東北工程」を中心に 近代中国における「国学」運動の形成と展開に関する研究   -   国外   2011/09-2012/09   2011     中国 
研究推進プログラム   基盤研究     中国「東北工程」をめぐる韓中間の歴史認識摩擦に関する研究   代表   国内   2009/04-2010/03   2009   500,000   
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■教育業績一覧  (上位3件までを表示します。一覧表示では、公開対象の全件を表示します)

担当授業科目
2017  基礎講読Ⅰ  演習
2017  研究入門Ⅱ  演習
2017  後期課程 特別研究Ⅰ  演習
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教育活動
2018年度立命館大学と平安女子学院高等学校との高大連携企画講座(テーマ「韓国でなぜキリスト教が発展したのか?-韓国宗教事情について」)  2018/05-
2017年度高大連携協定校アカデミック・プログラム夏期セミナー講義(テーマ「韓国でなぜキリスト教が発展したのか?-プロテスタント祈祷院のフィールドワークより」)  2017/07-
2015年度・2016年度 教養科目基本担当「宗教と社会」  2015/04-2017/03
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■研究者からのメッセージ
韓国朝鮮をフィールドとする宗教研究者をめざして
 私が韓国朝鮮研究を本格的に志すようになったのは、韓国政府国費留学生としてソウルに渡ってからです。渡韓後は、ソウル大学校人文大学大学院宗教学科に入学しました。修士課程では、儒教研究の第一人者である琴章泰教授のもとで朝鮮王朝時代の儒学思想について学び、特に崔漢綺や丁若鏞などの実学思想家たちの研究を行いました。博士課程では、元韓国宗教学会長の尹以欽教授のもとで日本植民地期の新宗教研究に没頭し、その成果として『韓末・日帝時代における檀君信仰運動の展開』という博士学位論文を提出しました。その間、地方の儒林たちや巫俗(シャーマニズム)、大倧教・天道教・甑山教・円仏教などの新宗教、さらには現代韓国キリスト教会などのフィールド・ワークを行いました。最近は、これら旧型の民衆的新宗教や既成宗教の他にも、1980年代以降の個人主義的消費文化の発展とともに登場した新種の新宗教運動(国仙道や丹ワールドなどの丹田呼吸普及団体やウェルビーイング・ヨガブームなどを含む)に関する研究を行っています。
■Eメールアドレス
■研究分野(ReaD&Researchmap分類)
宗教学
東洋史