English
経済学部  /
経済学科

 ホソガイ   ケンジ   (男)
 細貝    健司   教授
 Kenji   HOSOGAI

■出身大学院・出身大学他
1988/03  慶應義塾大学  文学部  文学科仏文学専攻  卒業
1992/03  慶應義塾大学大学院  文学研究科  修士課程仏文学専攻  修了
2001/09  慶應義塾大学大学院  文学研究科  博士課程仏文学専攻単位取得 退学
2002/10  パリ第8大学大学院 (Saint-Denis, France)  フランス文学研究科 博士課程  修了
■取得学位
修士 (1992/03 慶應義塾大学)   博士(フランス文学) (2002/10 パリ第8大学)  
■職歴
2008/04/01-2011/03/31  立命館大学経済学部准教授
■所属学会
日本フランス語フランス文学会  
日本バタイユ・ブランショ研究会  
■研究テーマ
(1)30年代フランスの「ユニヴェルセルなシステム」理論の受容と現代における有効性
■研究概要
ジョルジュ・バタイユと全体性の思想

 私の仕事は、ジョルジュ・バタイユの作品を「過剰なる全体性」という観点から読み直すものです。それは二つの方向性を持っています。一つは、マイスター・エックハルトから、ヘーゲルそして現代へと連なる「普遍的なシステム」への希求の歴史の中にバタイユの思想を位置づけることです。もう一つは、そのような「哲学史」の中に回収されかねないバタイユの思想を、その独自性において、唯一のものとして提示し、それを現代のアクチュアルな理論へと接続することです。それにより、バタイユの考えが時代を超えて現代の私たちの日常を下支えしていること、また逆に、現代の理論の根底に、バタイユが明らかにしたまがまがしさが厳然と存することを明らかにしたいと念願しています。

【研究テーマ(1)概要】
ジョルジュ・バタイユさらにはそれを取り巻く知識人が1930年代に展開した、「universelなシステム」を巡る社会理論の受容と変遷、さらに現代におけるその理論の有効性を探る研究。
■研究キーワード
ジョルジュ・バタイユ、1930年代フランス思想、マルセル・モース、トタリテ、システム論 
■研究業績一覧  (上位3件までを表示します。一覧表示では、公開対象の全件を表示します。)

著書
La valeur de la passivité dans les tentatives de « l'expérience intérieure » de Georges Bataille : entre la philosophie mystique et la discipline du Zen in Les Études Français au Japon : Tradition et Renouveau  Presses universitaires de Louvain  57-70  2010/09  9782874632242
Totalité en excès : Georges Bataille, l'accord impossible entre le fini et l'infini  慶應義塾大学出版会  2007/05  978-4-7664-1345-8
聖なる陰謀:アセファル資料集  吉田裕,古永真一,神田浩一,江澤健一郎  筑摩書房「ちくま学芸文庫」  286-298, 329-383, 391-403  2006/04  4-480-08982-9
一覧表示...

論文
社会的な悪とは何か――ライプニッツ、アウグスティヌス、デュルケムと「悪」――  細貝健司  「立命館法学」別冊『ことばとそのひろがり』  6, 525-554  2018/03
Homo duplex et le perspectivisme : Durkheim envisagé du « point de vue » de Viveiros de Castro  Kenji Hosogai  The Ritsumeikan Economic Review(『立命館経済学』)  66/ 4  2017
そのたびごとに単独の経験を何度も問い直すこと――ジャン=ミシェル・レイ氏との対話――  ジャン=ミシェル・レイ、細貝健司  立命館経済学  61/ 4, 69-124  2012/11  0288-0180
一覧表示...

研究発表等
Comment envisager l'avenir du néant ?: La possibilité d'un dialogue entre la pensée occidentale du non-être et la pensée japonaise du néant (mu)  COLLOQUE : « Spiritualités japonaises : Perceptions et représentations, entre tradition et occidentalisation »  2011/09/22
言語と「現実」について  中山研究会  2010/11/27
ジョルジュ・バタイユ『内的体験』の試みにおける受動性の価値:神秘哲学と禅の奥義の間で  日本におけるフランス研究、ルーヴァン大学(ベルギー)  2009/05/05
一覧表示...

科学研究費助成事業
科学研究費助成事業データベースへのリンク

研究高度化推進制度
研究推進プログラム   科研費獲得推進型     私の身体の所有と処分を司る「法」と「リズム」の探求   代表   -   2017/04-2018/03   2017   500,000   
学外研究制度   -     ジョルジュ・バタイユ「一般経済」理論の射程とその現在性   -   国外   2016/09-2017/09   2016     フランス 
研究推進プログラム   科研費獲得推進型     人間の体は誰のものか:法学、経済学、人類学、哲学の間   代表   -   2016/06-2017/03   2016   500,000   
一覧表示...
■教育業績一覧  (上位3件までを表示します。一覧表示では、公開対象の全件を表示します)

担当授業科目
2017  (副)映像・CALLで学ぶフランス語Ⅱ  講義
2017  (副)時事フランス語  講義
2017  フランス語・展開1  講義
一覧表示...

教育活動
衣笠・BKC合同での「フランス語暗唱大会」を企画・運営した。  2010/09-
「立命館宇治高校」において、「既修者対応プログラムガイダンス」に参加し、立命館大学でのフランス語授業の概要について説明した。  2010/05-
経済学部・経営学部「フランス語・基礎」「フランス語基礎1」「フランス語基礎2」の成績評価の内訳について、生徒一人一人に各人のデータを開示した。  2009/04-
一覧表示...
■研究者からのメッセージ
全体性の思想の未来
 私は近著の最後に、バタイユの理論に忠実に言うならば、「個」が孤立から抜け出すことが、「全体」へと繋がることになると書きました。ただし、それは、スピリチュアルな連帯ではなく、絶えざるコミュニケーションの場を指します。そこでは、「個」と「個」の、あるいは「個」と「環境」の間で絶えずコミュニケーションが行われ、それにより、個と環境の全体が連関して系を生み出し、それとともに全てが絶えず更新されます。そのような場をバタイユは「全体」と呼ぶのです。
さて、私たちが生きている現代は、「グローバリゼーション」の名の許に、世界的価値の一元化が推し進められています。それは、まさしく経済システムという唯一の系への帰属であり、それにより、「個」と「個」、「個」と「環境」の間の距離と、さらには、「個」のアイデンティティを保証する壁を取り去ってしまうことです。このような状況にあって、バタイユの提示する「全体」の思想とは、物質的な価値の一元化に対して、人間の本質的な(実存的な)個別性を称揚し、それにより、社会の本質的な姿を回帰させようとする試みと読み解くことができます。
この思想の中の希求を掬い取り、それを人間の未来へと繋げること、それを念願し、私は研究を続けています。
■研究分野(ReaD&Researchmap分類)
地域研究
思想史
ヨーロッパ文学
外国語教育