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産業社会学部  /
現代社会学科

 ウルシハラ   リョウ   (男)
 漆原    良   准教授
 Ryo   URUSHIHARA

■兼務所属(本学内)
社会学研究科
■出身大学院・出身大学他
1998/03  徳島大学  総合科学部  人間社会学科  卒業
2000/03  徳島大学大学院  人間・自然環境研究科  人間環境専攻  修士課程  修了
2006/03  徳島大学大学院  医学研究科  生理学専攻  博士課程  修了
■取得学位
修士(学術) (2000/03 徳島大学)   博士(医学) (2006/03 徳島大学)  
■職歴
2004/04/01-2008/03/30  徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス研究部
21世紀COEプログラム特別研究員
2008/04/01-  立命館大学産業社会学部
准教授
■所属学会
日本体力医学会  
日本運動生理学会  
日本臨床神経生理学会  
American College of Sports Medicine  
■研究テーマ
(1)運動制御における体性感覚入力が果たす役割についての検討
(2)書痙治療における超低頻度反復経頭蓋磁気刺激利用の検討
■研究概要
健常者および不随意運動疾患患者における中枢神経系での感覚運動連関機構に関する研究

 これまで、ヒトの随意運動遂行に伴う感覚入力情報の修飾を示すと考えられるgating現象が知られている体性感覚誘発電位を指標として、中枢神経系における感覚運動連関機構について研究を行ってきた。
近年では、感覚運動連関機能の異常により不随意運動を呈すると考えられているジストニア患者の運動前野に対し、非侵襲的な刺激により脳の興奮性を変化させると考えられている反復経頭蓋磁気刺激を与えることにより治療効果が得られることから、同様の経頭蓋磁気刺激を健常者の脳に対して与え、体性感覚誘発電位がどのような影響を受けるかについて調べ、gating現象の見られる成分を変させることから運動前野がヒトの運動準備に伴う感覚入力の修飾に関わっている可能性を示した。
また、現在、この反復経頭蓋磁気刺激が実際にジストニア患者の感覚情報処理過程にどのような影響を与えるのかについてさらに研究を進めている。

【研究テーマ(1)概要】
ヒトが運動を行う際、その運動プログラムの立案や修正には、感覚情報の利用が欠かせない。この運動に伴う感覚情報処理過程について、主に課題動作時の体性感覚誘発電位の変動を用いて検討を進めている。

【研究テーマ(2)概要】
書痙は、通常、書字時に発症する課題特異的な局所性ジストニアであり、大脳基底核を中心とした感覚運動連関機能の異常が指摘されている。副作用が少なく、異常な中枢神経系の活動を修正できる治療法として経頭蓋磁気刺激の利用が進められているが、適当な刺激方法は未だ確立していない。
これまでの報告から、1回あたりの刺激でより強い効果を及ぼすことができると考えられる単相性刺激を用いた超低頻度反復経頭蓋磁気刺激を書痙治療に応用するために、主に体性感覚誘発電位や臨床評価を指標として他の刺激方法との比較から、その治療効果や機序についての検討を進めている。
■研究キーワード
神経生理学,スポーツ,運動制御,体性感覚誘発電位,磁気刺激 
■研究業績一覧  (上位3件までを表示します。一覧表示では、公開対象の全件を表示します。)

著書
現代スポーツ論の射程―歴史・理論・科学  有賀郁敏,山下高行編著  文理閣  442-455  2011/12
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論文
課外自主活動団体の高度化に向けた支援策の現状と課題  斉藤富一,一ノ瀬和憲,漆原 良,吉田満梨  立命館高等教育研究  19, 123-134  2019/03
CSF cystatin C and diffusion tensor imaging parameters as biomarkers of upper motor neuron degeneration in amyotrophic lateral sclerosis.  Nakane S, Fujita K, Azuma S, Urushihara R, Kamada M, Harada M, Izumi Y, Kaji R.  Clin Neurol Neurosurg.  172, 162-168  2018/07
Multimodal analysis based on high-field magnetic resonance and motor evoked potentials  Shunya Nakane, Kaori Furutani, Masafumi Harada, Ryo Urushihara, Naoko Matsui, Yuishin Izumi and Ryuji Kaji  Clinical and Experimental Neuroimmunology  8/ 1, 43-46  2017/02
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研究発表等
上腕腹側への接触が肘関節屈曲運動の学習に与える影響  日本生理人類学会第78回大会  2018/10/28
学習者自身および他者による運動部位への触覚付加が運動学習に与える影響  日本体育学会第69回大会  2018/08/24
コオーディネーショントレーニングによるドリブルスキルの改善について  日本体育学会第69回大会  2018/08/24
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科学研究費助成事業
科学研究費助成事業データベースへのリンク

研究高度化推進制度
学外研究制度   -     運動制御における認知機能の役割の探求   -   国内   2015/04-2016/03   2015     日本 
研究推進プログラム   若手研究(旧 若手スタートアップ含む)     姿勢制御における足底皮膚感覚入力の役割およびその中枢情報処理機構の解明   -   国内   2010/06-2011/03   2010   700,000   
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■教育業績一覧  (上位3件までを表示します。一覧表示では、公開対象の全件を表示します)

担当授業科目
2017  専門演習  演習
2017  専門演習1  演習
2017  卒業研究  演習
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教育活動
保健体育教員免許課程科目で水泳の教授法を学ぶ「スポーツ教育論実習Ⅲ」において,受講生の泳ぎをビデオ撮影した.その映像から学生達が自身および他者の泳ぎを評価して,その後の練習に活用する双方向型授業を実施  2010/08-2010/09
専門科目「ヘルスマネジメント論」で,健康に関する講義を行った後,受講生が自らの生活習慣を記録,考察するレポートを実施し,理論と実践を組み合わせた授業を実施.  2009/04-
担当する講義系科目全てで,受講生に毎回「コミュニケーションペーパー」に,授業運営への意見や授業内容への質問を自由に書けるようにし,寄せられた意見,質問には次回の授業冒頭で説明,解説し,学生との意思疎通  2008/04-
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■研究者からのメッセージ
よりよい動きとを身につけるには・・・
 人が体を動かそうとする時、意識していなくともたくさんの感覚情報を利用することになります。
例えば、机に座っていてペンをとろうとするだけでも、そもそもペンを見つけなければ、ペンをとろうという動きを始めることすらできませんし、実際にペンをとるために腕を動かし始めた後もそのままの軌道でペンまで到達できるかどうか確認したり、ペンを掴む力が弱すぎて掴み損ねたりすることのないように、筋肉や関節、皮膚からの情報を元に動きの微調整を常にしているわけです。

特にスポーツや運動を行う時、私たちが動きを変えようと考えると、どのように動くかということで筋肉のことを考えてしまいがちですが、筋肉の動かし方を計画する元となる情報となる感覚を如何に利用するかということはあまり考えられていないのではないでしょうか?
私はこのような感覚情報が運動に利用される仕組みを明らかにすることにより、筋力や心肺機能を鍛えるだけでは身につけることの出来ない、よりよい動き、より巧みな身のこなしを習得するための方法に近づけるのではないかと考えています。
ここで言うよりよい動きとは、単にエネルギー効率がいいとか、早く動けるとかということではなくて、その瞬間自分が置かれた(自分の身体内環境も含む)環境において、自分の目的を達成するために最適な行動を行えるということです。

このような研究の成果は、競技スポーツでの技術向上や現在進めているような疾患の治療だけでなく、いわゆる運動音痴という人達に短時間で動きを修正して運動を好きになってもらったり、高齢者の方の身体機能の改善やリハビリテーション,労働環境の改善など様々な側面から社会に貢献できると期待しています。

というようなことを考えながら、大好きなうどんを食べに行っては、店の主人が麺のお湯を切る作業が巧みな動きになっているかどうか観察をしている今日この頃です。
■研究分野(ReaD&Researchmap分類)
スポーツ科学
神経・筋肉生理学