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国際文化学域

 モリナガ   タカコ   (女)
 森永    貴子   教授
 Takako   MORINAGA

■兼務所属(本学内)
文学研究科
■出身大学院・出身大学他
1997/03  筑波大学大学院  地域研究研究科  地域研究専攻  修士課程  修了
2004/07  一橋大学大学院  社会学研究科  地域社会研究専攻  博士課程後期課程  修了
■取得学位
修士(地域研究) (1997/03 筑波大学)   博士(社会学) (2004/07 一橋大学)  
■職歴
2007/04-2007/09  一橋大学経済研究所 非常勤研究員
2007/10-2010/03  北海道大学大学院文学研究科 助教
2010/04-  立命館大学文学部 准教授
2010/04-  早稲田大学ロシア研究所 招聘研究員
2012/04/01-2012/09/30  京都大学文学研究科 非常勤講師
2012/10/01-2013/03/31  京都府立大学 非常勤講師
■所属学会
ロシア史研究会  
史学会  
社会経済史学会  
歴史・人類学会  
立命館史学  
■研究テーマ
近代ユーラシアの茶貿易
ロシア領アメリカ史およびロシア・アメリカ会社史
帝政ロシア時代のユーラシア商業と商人
■研究概要
1. 18~19世紀の帝政ロシアを中心とするユーラシア貿易 2. 欧米諸国のアジア貿易とロシア・アメリカ会社、および近世日本を取り巻く北太平洋の国際情勢

 1. ピョートル改革により成立した帝政ロシアは度重なる戦争を通じてバルト海沿岸、黒海沿岸、シベリアへと領土を拡大したが、シベリアと北東アジアへの進出に関しては政治的結果ではなく、民間商人、狩猟業者の自発的活動という側面が強い。ロシア人が人口希薄なこの地を支配した初期の要因は毛皮資源の獲得であり、その後のロシア・アメリカ会社の設立、アラスカのロシア領編入は民間毛皮会社の尽力によるところが大きかった。しかし露清間の自由取引であるキャフタ貿易成立後、その主要品目は毛皮から茶へと変化した。主要取引商品がロシアの輸出品である毛皮から清の輸出品である茶に変わったことは、ロシア側商人の取引構成、ヨーロッパ・ロシア商人とシベリア商人の勢力図に大きな影響を与えた。さらに茶貿易の繁栄はロシアの新たな輸出品目である綿織物の育成を促進し、ヨーロッパ・ロシアの貿易業者が多く工場主へ転換した。研究者は主にこの時期のユーラシア貿易(特にロシア、清朝中国)における商品流通の変化を通し、その担い手であった商人の家系、社会、情報、文化について研究する。
2. 欧米諸国は18世紀から清の広東港において商館(ファクトリー)貿易を積極的に行い、中でもイギリス、スウェーデン、デンマーク、アメリカ合衆国などの国々は茶を主要取引品目とするアジア貿易を行った。一方ロシアはロシア領アメリカを拠点に、ロシア・アメリカ会社を通じてアジア貿易への参入を計画したが、キャフタ貿易の存在を理由に清朝から広東貿易を拒絶された。この結果、ロシア側はイギリス、アメリカの船舶に商品を委託販売する形で広東貿易に参入しようとした。こうした動きは北米沿岸におけるロシア、イギリス、アメリカ合衆国の領土分割競争と並行して行われ、各国は北太平洋の外交的利益だけではなく、経済的権益を巡って争った。研究者はロシア・アメリカ会社の成立から解散に至る時期を対象に北太平洋におけるアジア貿易がどのように展開したのか、それらが後の帝国主義時代へとどのように結び付いていったのか、その過程を主な研究対象とする。さらにこうした研究を通じ、近世から幕末にかけて日本が開国に至る時期の北太平洋周辺の国際情勢についても、貿易の視点から分析していく計画である。
■研究キーワード
商人、企業家、帝政ロシア、ユーラシア貿易、毛皮、茶、ロシア・アメリカ会社、シベリア、ロシア領アメリカ、アラスカ、北太平洋、先住民交易 
■研究業績一覧  (上位3件までを表示します。一覧表示では、公開対象の全件を表示します。)

著書
「第5章 生活:毛皮」(分担執筆)『ロシア文化事典』  沼野充義・望月哲男・池田嘉郎編集代表  丸善出版  228-229  2019/10  978-4621304136
「京都の研究生活と近社研」(分担執筆)『越境する歴史家たちへ-「近代社会史研究会」(1985-2018)からのオマージュ』  谷川稔・川島昭夫・南直人・金澤周作編著  ミネルヴァ書房  260-262  2019/06  978-4-623-08566-8
「二章 毛皮が結ぶ太平洋世界」(分担執筆)『歴史の転換期8 1789年 自由を求める時代』  島田竜登編、太田淳、熊谷幸久、松嶌明男、森永貴子、鈴木英明  山川出版社  72-135  2018/09  978-4-634-44508-6
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論文
ロシア帝政末期の茶と社会運動  森永貴子  立命館文学661号小田内隆教授退職紀年論集  661, 81-102  2019/03
The Russian Fur Trade and the Global Market: Kyakhta Trade in the Nineteenth Century  Morinaga Takako  Linking Cloth/Clothing Globally:
The Transformations of Use and Value, c .1700-2000,
Tokyo: ICES, Hosei University Publishing  161-190  2019/03  978-4-9910044-0-7
1860年代以降におけるロシアと清の茶貿易-モスクワ、キャフタ、漢口を結ぶ流通の視点から  森永貴子  北東アジア研究  別冊/ 第4, 101-124  2018/09  13463810
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研究発表等
"Challenging to Capitalism and International Market:Tea Traders under Tsarist Russia in World History"  Global Hisotry Roundtable Workshop  2019/03/25
"Local tea trade against global free trade: The crisis of Kyakhta merchants and Russian empire in the 19th century"  Global History and Hybrid Political Economy
in Early Modern Eurasia, c. 1550-1850  2018/04/22
1860年代以降におけるロシアと清の茶貿易―モスクワ、キャフタ、漢口を結ぶ流通の視点から  人間文化研究機構「北東アジア地域研究推進事業」島根県立大学NEARセンター拠点プロジェクト第二回国際シンポジウム2017「北東アジア―胎動期の諸相―」  2017/09/20
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科学研究費助成事業
科学研究費助成事業データベースへのリンク

研究高度化推進制度
研究推進プログラム   科研費獲得推進型     近代茶貿易が形成する流通と産業:陸と海のルートから   代表   -   2016/06-2017/03   2016   200,000   
学外研究制度   -     19世紀ロシアの茶貿易とロシア領アメリカ   -   国外   2014/09-2015/09   2014     ロシア・カナダ 
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■教育業績一覧  (上位3件までを表示します。一覧表示では、公開対象の全件を表示します)

担当授業科目
2017  基礎講読Ⅰ  演習
2017  研究入門Ⅱ  演習
2017  後期課程 特別研究Ⅰ  演習
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教育活動
佐野高校模擬講義 近代ヨーロッパのアジア貿易と茶の伝播:イギリスからロシアへ  2015/10-2015/10
「近現代の諸相」における授業アンケートとおよび質疑応答を行い、授業内容の理解を深めるよう工夫した。  2010/04-2010/07
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■関連URL
 研究者学術データベース
■研究分野(ReaD&Researchmap分類)
地域研究
史学一般
西洋史
経済史