研究者学術情報データベース

（最終更新日 : 2023-03-15 11:52:30）

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ニシザワ　ミキオ
西澤　幹雄
NISHIZAWA Mikio

所属生命科学部生命医科学科

職名教授

その他所属
1.	生命科学研究科
2.	立命館アジア・日本研究機構アジア・日本研究所

学歴
1.	1987/09 (学位取得)	東北大学医学博士
2.	～1987/03	東北大学大学院医学研究科生理学系博士課程修了医化学医学博士
3.	1983/05 (学位取得)	厚生労働省医師免許
4.	～1983/03	富山医科薬科大学（現富山大学）医学部医学科卒業

職歴
1.	2008/04/01	立命館大学生命科学部生命医科学科教授（現在に至る）
2.	2007/04/01 ～ 2008/03/31	立命館大学理工学部化学生物工学科教授
3.	1997/04/01 ～ 2007/03/31	関西医科大学医学部医化学教室講師
4.	1995/05/01 ～ 1997/03/31	関西医科大学医学部　医化学教室助手
5.	1993/06/01 ～ 1995/04/30	スイス　ジュネーブ大学理学部分子生物学生化学講座特別研究員[国外]
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所属学会
1.		日本生化学会
2.	2015/10/01 ～	∟ 評議員
3.	2017/10 ～	∟ 代議員
4.		日本生化学会近畿支部会
5.	2015 ～ 2016	∟ 第62回日本生化学会近畿支部会例会例会長
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資格・免許
1.	1983	医師免許

研究テーマ
1.	(1)内在性アンチセンス転写物によるサイトカイン遺伝子の発現調節メカニズムの解明と創薬への応用

研究概要
内在性アンチセンス転写物によるサイトカイン遺伝子の発現調節メカニズムの解明と創薬への応用生物の設計図であるDNAから、情報を伝えるメッセンジャーRNA（mRNA）が作られ、タンパク質に翻訳されるのがセントラルドグマです。ところが最近、遺伝情報をタンパク質に翻訳されないRNAが数多く存在することがわかってきましたが、タンパク質にならないので、役に立たないと思われていました。その中の一つ、アンチセンスRNAがmRNAを安定化して、遺伝子の発現を調節することを世界に先がけて解明しました。この遺伝子は、ウィルスや細菌が感染したときに、これらを殺すために一酸化窒素（NO）を作る誘導型一酸化窒素合成酵素をコードしています。ところがNOは過剰になると、敗血症ショックを引き起こします。そこでアンチセンスRNAを働かなくすることで、mRNAを分解に導き、NOの合成を阻止することを試みています。共同研究者：学内：木村富紀（薬学部・教授）、奥村忠芳（総合科学研究機構・客員教授）学外：池谷幸信（第一薬科大学・教授）、海堀昌樹（関西医科大学・准教授）、若命浩二（北海道薬科大学・准教授）、佐藤健司（京都大学・教授）

現在の専門分野
病態医化学, 医化学, 薬理学 (キーワード：アンチセンス転写物、サイトカイン、ケモカイン、一酸化窒素、誘導型一酸化窒素合成酵素、遺伝子、発現調節、肝細胞、炎症、創薬)

著書
1.	2022/10/19	The Natural Antisense Transcript-Targeted Regulation Technology Using Sense Oligonucleotides and Its Application │ ,1-19頁 (共著)
2.	2022/06/25	よくわかる分子生物学 │ (共著)
3.	2019/11	理系国際学会のためのビギナーズガイド │ ,1-33,125-137,140-144 (共著)
4.	2019/08	ケーススタディでよくわかる学生とのコミュニケーション　今日からできる！研究指導実践マニュアル │ (単著)
5.	2019/05/01	レーニンジャーの新生化学下―生化学と分子生物学の基本原理　第７版 │ (共著)
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論文
1.	2022/08	Anti-inflammatory effects of hydrophobic constituents in the extract of the root cortex of Paeonia suffruticosa │ Bioactive Compounds in Health and Disease │ 5 (8),160-173頁 (共著)
2.	2022/06	Anti-inflammatory effects of anthraquinones of Polygonum multiflorum roots │ Bioactive Compounds in Health and Disease │ 5 (6),136-148頁 (共著)
3.	2022/03/31	生命科学研究科のICTを活用した国際交流へのチャレンジ ―「さくらサイエンスプログラム」の取り組み ― │ 立命館高等教育研究 │ (22),69-84頁 (共著)
4.	2022/03	Bitter melon fruit extract enhances intracellular ATP production and insulin secretion from rat pancreatic β-cells │ British Journal of Nutrition │ 127 (3),377-383頁 (共著)
5.	2022/03	Omeprazole Increases Survival Through the Inhibition of Inflammatory Mediaters in Two Rat Sepsis Models. │ Shock │ 57 (3),444-456頁 (共著)
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学会発表
1.	2023/03/04	Anti-inflammatory Effects of Traditional Japanese Kampo Medicine (Malang International Conference on Herbs and Toxicants (MIC-HT))
2.	2022/12/02	ゴーヤー果実成分によるインスリン感受性改善効果および肝糖新生抑制効果 (第45回日本分子生物学会年会)
3.	2022/12/02	初代培養肝細胞における一酸化窒素誘導抑制作用を持つゼンコの成分の探索 (第45回日本分子生物学会年会)
4.	2022/12/02	白甘藷Ipomoea batatas L.はインスリン感受性を改善することにより糖負荷後の血糖値上昇を抑制する (第45回日本分子生物学会年会)
5.	2022/10/21	Crude Drugs of Traditional Japanese Kampo Medicine (The 1st International Conference on Medicinal Plants: The 62nd Meeting of Working Group on Indonesian Medicinal Plant)
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講師・講演
1.	2022/07/13	Traditional Japanese Medicine and Functional Foods (IPB（オンライン開催）)
2.	2022/04/06	Traditional Japanese Medicine and Crude Drugs (Vietnam National University of Agriculture)

受賞学術賞
1.	1992/01	アレキサンダー・フォン・フンボルト財団アレキサンダー・フォン・フンボルト財団研究奨学金 (1992)-

科学研究費助成事業
1.	2021/04/01 ～ 2024/03/31	肝虚血再灌流障害に対するセンスオリゴヌクレオチドを用いた新規核酸医薬の開発研究 │ 基盤研究(C) (キーワード：誘導型一酸化窒素合成酵素, 肝虚血再灌流障害, 非コードRNA, センスオリゴヌクレオチド)
2.	2021/01/01 ～ 2024/03/31	iNOSセンスオリゴヌクレオチドを中心とした敗血症治療に対する基盤構築 │ 基盤研究(C) (キーワード：誘導型一酸化窒素合成酵素, エンドトキシン血症, 非コードRNA, 難治性敗血症, センスオリゴヌクレオチド)
3.	2017/04 ～ 2020/03	「理系英語ライティング支援モデル」の基盤構築ーツール開発と論文執筆支援体制の設立 │ 基盤研究(C) (キーワード：英文ライティング支援センター, ヒント表現, ムーブ分析, 英文科学論文指導, アブストラクト執筆支援ツール, 外国語, 言語学)
4.	2015/04 ～ 2018/03	宿主自然免疫ゲノム情報の発現制御に基づく革新的インフルエンザ予防・治療薬の開発 │ 基盤研究(C) (キーワード：ヒトインフルエンザウイルス感染, 遺伝子発現制御, RISC, 抗ヒトHuR抗体, natural antisense RNA, IFN-alpha1 antisense RNA, Proof-of-Concept実験, アンチセンスRNA, RIP-RT PCR, タンパク質非コード性RNA, ヒトAgo2抗体, ceRNA ネットワーク, RIP-RNAseq, microRNA, ceRNA network, 制御性RNA, 抗ヒトAgo2抗体, RNA-seq法)
5.	2015/04 ～ 2017/03	新しい核酸医薬で敗血症を治療するための分子基盤の構築 │ 基盤研究(C)
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共同・受託研究実績
1.	2010/10 ～ 2011/10	培養細胞における炎症関連遺伝子発現調節に関する評価手法の技術研修 │ 技術指導
2.	2010/04 ～ 2011/03	機能性食品の作用メカニズムの解析 │ 受託研究

取得特許
1.		インターフェロン-αモジュレーター（特許5794532号）
2.		遺伝子産物のスクリーニング方法（特許5759509号）
3.	2014/03	化合物、医薬品、抗炎症剤、化粧品、飲食品及び化合物の製造方法（特願2013-181052）
4.	2013/09	化合物、医薬品、抗炎症剤、化粧品、飲食品及び化合物の製造方法（特願2013-181052）
5.	2012/05	サイトカイン・ケモカインモジュレーター
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研究高度化推進制度
1.	2021/04/01 2024/03/31	研究支援制度分類：アジア・日本研究推進プログラム種目：- アジアの伝統医薬と食材探索を用いた糖尿病予防の研究
2.	2019/04 2020/03	研究支援制度分類：研究推進プログラム種目：科研費獲得推進型虚血再灌流障害を治療する新しい核酸医薬の開発基盤
3.	2017/04 2018/03	研究支援制度分類：アジア・日本研究推進プログラム種目：- インドネシアと日本の薬用植物研究による健康寿命の増進
4.	2015/04 2016/03	研究支援制度分類：研究推進プログラム種目：基盤研究次世代シークエンシング法をもちいたマクロファージのRNA発現の解析
5.	2012/04 2013/03	研究支援制度分類：R-GIRO研究プログラム種目：特定領域型R-GIRO研究プログラムアンチセンス転写物による発現調節機構を用いた創薬の研究
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教育活動

●教育方法の実践例

1.	2010/09 ～ 2011/06	「微生物学実験」「生化学実験」において、「ライフサイエンスにおけるレポート・論文の書き方」（全１２ページ）を作成して学生に配布し、レポートの書き方の基本を学生に指導した。

●作成した教科書、教材

1.	2019/05 ～	「レーニンジャーの新生化学第7版」の翻訳にたずさわり、この教科書を用いて、生化学、分子生物学、分子細胞生物学などの講義に役立てている。
2.	2019/12 ～	英語の先生方とともに「理系国際学会のためのビギナーズガイド」（共著）を執筆し、大学院生の国際学会発表のサポートを行っている。
3.	2019 ～	「ケーススタディでよくわかる学生とのコミュニケーション今日からできる！研究指導実践マニュアル」を執筆し、教員の研究指導のサポートを行っている。
4.	2017/04	「ぜったい成功する！はじめての学会発表：たしかな研究成果をわかりやすく伝えるために」（化学同人）を執筆し、生命医科学基礎演習、先端生命医科学特論、卒業研究、大学院特殊研究などの教育指導に生かしている。
5.	2015/04	「レーニンジャーの新生化学第6版」の翻訳にたずさわり、この教科書を用いて、生化学、分子生物学、分子細胞生物学などの講義に役立てている。
全件表示（7件）

●その他教育活動上特記すべき事項

1.	2015/10 ～ 2015/10	高校等の模擬講義：立命館慶祥高校「SSH立命館大学BKC研究室訪問」を担当した。
2.	2010/08 ～ 2010/10	高大連携講義：本学協定校と提携校の高校３年生を対象とした高大連携アドバンストプログラムのスクーリング講義および野菜からのゲノムDNA抽出の実験を行い、課題レポートの添削指導を行った。
3.	2008/10 ～ 2008/10	高大連携講義：本学協定校と提携校の高校１年生および２年生を対象として「生き物の中に存在する同じものと違うもの」を担当し、質問に対して回答した。
4.	2008/10 ～ 2008/10	高校等の模擬講義：長野県立木曽青峰高等学校にて、高校１年生を対象として「みぢかにある生命科学」を担当した。

研究交流希望テーマ
1.	PCR法による特定のcDNAまたは遺伝子の単離 RT-PCR法により特定のcDNAや遺伝子の増幅を行なう。増幅するのが困難な配列でも増幅しうるノウハウを持っている。技術相談受託研究共同研究
2.	RT-PCR法によるメッセンジャーRNAの検出および定量 RT-PCR法では効率よく増幅するプライマーのデザインが必須であるが、我々はステップダウンPCR法を開発して、多くの解析困難な遺伝子のmRNAの定量を行ない、正確な定量も行なっている。医学分野のみならず。漢方生薬、食品、化粧品の開発や解析などにも応用が可能である。技術相談受託研究共同研究
3.	タンパク質の改変、cDNAの発現ベクターへのクローン化および発現 cDNAの特定の場所にアミノ酸変異を導入したり、融合タンパク質も作製してきた。哺乳動物細胞、大腸菌、酵母でのcDNA発現も多数行なってきた。技術相談受託研究共同研究
4.	哺乳類における遺伝子の発現調節メカニズムの解明と創薬への応用哺乳類において、炎症時に誘導される遺伝子（iNOSなど）に焦点を絞り、遺伝子の発現調節メカニズムの解明と創薬、特に抗炎症薬への応用を探る。受託研究共同研究
5.	組換えタンパク質を使った酵素反応や、タンパク質の相互作用の解析組換えタンパク質を合成して酵素反応機構の解析に用いる。酵母システムのみならず、免疫沈降法、ゲルシフトアッセイ等の方法を駆使してタンパク質-タンパク質相互作用や核酸-タンパク質相互作用の解析が可能である。技術相談受託研究共同研究

研究者からのメッセージ
1.	研究者を目指す人たちへ最も必要なのは、生命を知ろうとする好奇心と情熱です。難しい実験であっても、へこたれずに頑張り、自ら考えて実験をし、生命の神秘を解き明かそう！

ホームページ
立命館大学生命科学部生命医科学科医化学研究室（西澤研究室）

外部研究者ID
ORCID ID
0000-0002-1117-2807