研究者学術情報データベース

（最終更新日 : 2024-11-05 12:46:36）　

カミジョウ　タケシ
上條　武
KAMIJO TAKESHI

所属経営学部経営学科

職名教授

学歴
1.	～2003/11	ロンドン大学教育研究所大学院文化、コミュニケーション、メディア研究科英語教授法修士課程修了英語教授法修士
2.	～2002/07	レディング大学大学院英語学、応用言語学研究科英語教授法修士課程修了英語教授法修士
3.	～1995/07	ウェールズ大学大学院経営学研究科経営学修士課程修了経営学修士
4.	～1989/03	玉川大学文学部外国語学科卒業

職歴
1.	2013/04/01 ～ 2020/03/31	立命館大学経営学部准教授
2.	2008/04/01 ～ 2013/03/31	立命館大学言語教育センター外国語嘱託講師
3.	2007/04/01 ～ 2008/02/10	JCFL(日本外国語専門学校 ) 海外芸術留学科講師(英語科目を担当)
4.	2004/09/10 ～ 2007/03/31	文際アートカレッジ英語科主任講師(EAPTOEFL対策を担当)
5.	1996/09/10 ～ 2004/08/10	イフ外語学院 TOEFL科教務講師
全件表示（9件）

所属学会
1.		The British Association for Applied Linguistics (BAAL)
2.		日英英語教育学会(JABAET)

研究テーマ
1.	EAPでリーディングストラテジーを教員がいかに教授していくかということを外部研究者という立場より研究。教員の認知/信条とリーディングストラテジーの実践との関連について質的な研究方法で調べる。
2.	EAPにおけるリーディングストラテジーの教授方法および学習への評価。授業研究として学習成果を学習ログ、ジャーナル、インタビュー、Think-aloud、テキスト分析という手法で質的に研究を実施。
3.	EGP、EAP、ESPという英語学習のコンセプトがいかに大学のカリキュラムで実践されるか、その理論的フレームワークと実践の評価。授業研究をカリキュラムのレベルからみて、共同的な研究を行い評価する。

研究概要
EAPにおけるリーディングストラテジーの教授方法と学習評価。質的研究の応用。実践研究から外部研究、大学のカリキュラムまで多角的な研究を行う。大学におけるEAPコースでは、学生にとってテキストを分析的に読みそれらを要約しつつ、評価を書きレポートにまとめるという作業は重要である。そこで一般的な目的であるように単純に読解を行うということではなく、テキストのタイプの認識、パラグラフ構成や論理展開の理解、内容の分析、キーワード、接続語のチェックなどが必要になり、そのあとに要約や評価を書いていく。これはアサイメント作成のベースになるもので、重要なアクティビティになる。このような学習へ有効に対応する方法として、リーディングストラテジーがある。このモデルは、Pre-reading, While-reading, Post-readingというステップからなり、リーディングからレポート作成の段階を包括的に含んでいる。そこでEAPコースでのリーディング授業においてその応用をしていくことと、教授方法および学習成果の研究も必要とされている。このような背景からEAPベースのクラスで、私は継続的にリーディングストラテジーを授業で採用しながらその授業研究も行ってきた。とくに学生のリーディングストラテジー学習成果については、テストや質問紙では直接評価ができない。そこで、学習ログ、ジャーナル、インタビュー、Think-aloud、テキスト分析など質的な研究手法を応用している。上記のような授業研究により、学生の学習過程と成果をよく理解して、教授法の改善にもつなげていける。さらに他教員や研究者との共同研究、外部研究者としてリサーチを行い、さまざまな大学のコンテクストでいかにEAPが組み入れられ、リーディングの教授および学習が行われていくかも研究をしている。

現在の専門分野
外国語教育, 教科教育学 (キーワード：EAP(アカデミックのための英語)、リーディングストラテジー、ディスコース/テキスト分析、教員認知と授業実践、アクションリサーチ、カリキュラムイノベーション)

著書
1.	2023/06/20	英語授業をよくする質的研究のすすめ │ ,126-133頁 (共著)
2.	2020/06/20	The changing face of ESP in today’s classroom and workplace │ ,149-162頁 (共著)
3.	2015/01	TOEIC テストに使うビジネス英単語 │ (共著)
4.	2013/03	Perfect Shot or the TOEIC test │ (共著)
5.	2012/03	Best Shot or the TOEIC test │ (共著)
全件表示（14件）

論文
1.	2023/03/31	L2 Postgraduate Students' Argumentative Essay Writing: A Review of Genre-based Studies and Directions for Future Research │ Aoyama Journal of Academic Writing Research │ (2),3-12頁 (単著)
2.	2023/03/31	L2 Students’ Metacognitive Awareness of Summary Writing and their Emergent Academic Identity Development │ The Ritsumeikan Business Review │ 61 (5),27-40頁 (単著)
3.	2022/05/28	'Many arguments’: L2 postgraduate students’ task representations in critical reading and argumentation for MA essay assignments │ International Journal of English for Academic Purposes │ 3,3-19頁 (単著)
4.	2022/03/31	Evidence-Based Argumentative Essay Writing: A Review of Previous Studies and Directions of Future Research │ JACET Kansai Journal │ 24,58-73頁 (単著)
5.	2021/03/31	L2 Learners’ Argument Building for MA Essay Assignments: Analysis through the Knowledge-telling Strategy │ The Ritsumeikan Business Review │ 59 (5),95-109頁 (単著)
全件表示（21件）

学会発表
1.	2024/06/14	The theory and practice nexus in critical writing for argumentative essays: an exploratory study of successful L2 postgraduate students (Norwegian Forum for English for Academic Purposes 2024)
2.	2024/04/27	Examining L2 doctoral students’ critical writing in qualitative research: the nexus of data analysis, literature reviewing, and argument building (CRETE EAP Conference 2024)
3.	2024/03/10	英国大学院課程エッセイアサイメント作成と言語教育の教員養成における役割 (言語教育エキスポ2024)
4.	2023/12/02	博士課程L2学生の質的研究論文における学術議論構成: text history analysisとインタビューの使用による探索的調査 (JAAL in JACET 2023)
5.	2023/06/16	Examining L2 doctoral students’ argument-building in the processes of qualitative research writing (Norwegian Forum for English for Academic Purposes 2023)
全件表示（32件）

その他研究活動
1.	2015/01/01 ～ 2015/12/31	Final Report for the TOEFL Researcher/Practitioner Grant Program (Educational Testing Service (ETS))

受賞学術賞
1.	2014/12	Educational Testing Service TOEFL Researcher/Practitioner Grant Program (TOEFL Researcher/Practitioner Grant Program)

科学研究費助成事業
1.	2020/04 ～ 2024/03	英国大学院課程アカデミックエッセイ議論の構成: 成功した日本人学生への探索的調査 │ 基盤研究(C)

授業科目
1.	Business English A1
2.	Business English A2
3.	Business English A2
4.	English Workshop 1
5.	Step-up English 1
全件表示（10件）

研究者からのメッセージ
1.	英語による学習成果を高めるためのEAP(English for Academic Purposes)/この分野への研究を行いつつ、実践への応用をしていく今まで私は3つの英国の大学院へ留学をしてきました。加えて大学、大学留学をサポートする教育機関で教員、教務を勤め、立命館大学でも教員として英語を担当、留学にかかわる業務もやってきました。現在アカデミックな目的のための英語としてEAP(English for Academic Purposes)に興味を持ち、これにかかわる研究と実践に従事しています。リーディングストラテジーやレポート作成、プレゼンテーション、リスニングは効果的に学習する手段があり、それにより英語力と学業への応用力を高められることを経験的に認識しました。今後立命館大学において、このような分野への研究と教育をさらに行っていきたいです。