研究者学術情報データベース

（最終更新日 : 2024-11-07 15:04:40）　

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ヨシダ　マコト
吉田　誠
YOSHIDA Makoto

所属産業社会学部現代社会学科

職名教授

その他所属
1.	社会学研究科

学歴
1.	2008/01 (学位取得)	明治大学博士（経営学）
2.	～1990/03	一橋大学社会学部卒業
3.	～1992/03	一橋大学社会学研究科修士課程修了
4.	～1995/03	一橋大学社会学研究科博士課程単位取得満期退学

職歴
1.	2012/04/01 ～	立命館大学産業社会学部教授
2.	2018/04/01 ～ 2021/03/31	立命館大学教育・学修支援センターセンター長
3.	2005/04/01 ～ 2012/03/31	香川大学経済学部教授
4.	2004/04/01 ～ 2005/03/31	香川大学経済学部助教授
5.	1996/04/01 ～ 2004/03/31	横浜市立大学商学部助教授
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委員会・協会等
1.	2020/10/11 ～ 2022/10/22	日本労働社会学会代表幹事
2.	2012/10/01 ～ 2016/09/30	日本労働社会学会幹事
3.	2006 ～ 2010	日本労働社会学会幹事
4.	2008 ～ 2012	社会政策学会社会政策学会学会誌編集委員
5.	2001 ～ 2003	日本社会学会日本社会学会査読専門委員
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所属学会
1.		社会政策学会
2.		日本社会学会
3.		日本労働社会学会

研究テーマ
1.	米国の先任権が日本的雇用慣行に与えた影響
2.	自動車産業における戦後初期の労使関係と企業内秩序の形成
3.	東京都大田区の金属中小企業の集積

研究概要
近年、長期雇用および年功制を特徴とした日本的雇用慣行の歴史的な成立時期をめぐって問い直し(戦間期説・戦中期説から戦後説へ)が積極的になされている。私の研究においては戦後GHQによる米国の先任権制度の日本への移植および経営者側での一定の受容という事実発見（吉田, 2018）を起点として、年功制を戦前・戦中以来の伝統とする旧来的な見方を前提とするものとしてではなく、戦後的平等観の攻めぎあいの帰結として捉えることを目指している。すなわち、労働者の側からする年齢、経営側からする優秀な古参従業員の優遇（旧来的意味での年功）、米国発の先任権という、この3つのベクトルの合成から日本的雇用慣行における「年功序列」概念が確立し、またそれが戦後日本の労使関係上のアイデンティティとなっていったことを検証している。

現在の専門分野
社会学, 経営学 (キーワード：産業社会学、労働社会学、労使関係論)

著書
1.	2024/03	『戦後初期日産労使関係史：生産復興路線の挫折と人員体制の転換』 │ (単著)
2.	2007/03	『査定規制と労使関係の変容』 │ (単著)
3.	2015/12	『労働社会の変容と格差・排除：平等と包摂をめざして』 │ (共著)
4.	1998/06	Innovative Arbeitspolitik? │ (共著)

論文
1.	2024/06/30	「戦後初期における先任権移植政策の展開と労使の対応」 │ 『立命館産業社会論集』 │ 60 (1),177-193頁 (単著)
2.	2022/12	「生産復興闘争から防衛闘争へ：日産労組1948～1949年9月」 │ 立命館産業社会論集 │ 58 (3),19-34頁 (単著)
3.	2022/09/30	「生産復興運動から生産復興闘争へ：1947年後半期における日産労組の運動方針の展開」 │ 立命館産業社会論集 │ 58 (2),1-14頁 (単著)
4.	2022/06	「全自動車準備会の結成と運動方針の展開：産業復興への取り組みから「生産復興闘争」へ」 │ 『立命館産業社会論集』 │ 58 (1),85-103頁 (単著)
5.	2021/09	「横浜船渠における1929年の合理的賃銀制度に関する一考察」 │ 『立命館産業社会論集』 │ 57 (2),1-16頁 (単著)
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学会発表
1.	2024/10/26	年功概念と先任権に関する一考察 (日本労働社会学会第36回研究大会)
2.	2024/02/23	戦後初期における先任権移植政策の展開と労使の対応 (社会政策学会労働史部会研究会)
3.	2021/10/23	横浜船渠の1929年の『合理的賃銀制度』について (日本労働社会学会第33回大会)
4.	2018/10/20	ドッジ・ラインと先任権移入の試み (日本労働社会学会大会)
5.	2017/10/14	戦後初期の日産自動車における臨時工と労使関係 (日本労働社会学会大会)

講師・講演
1.	2023/04/21	先任権と日本的雇用慣行
2.	2018/11/16	ドッジ・ラインと先任権移入の試み (中央大学)
3.	2014/07/14	日本の労務政策と賃金政策の変遷 (香川県高松市)
4.	2012/07/28	日本の労務政策と賃金制度の変遷 (香川県高松市)
5.	2011/07/16	日本の労務政策と賃金制度の変遷 (香川県高松市)
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受賞学術賞
1.	2024/10	労働政策研究・研修機構第47回労働関係図書優秀賞 (『戦後初期日産労使関係史』)
2.	2007/10	日本労働社会学会第4回日本労働社会学会奨励賞 (『査定規制と労使関係の変容』)

科学研究費助成事業
1.	2021/04/01 ～ 2025/03/31	日本的雇用慣行における年功概念の再考 │ 基盤研究(C)
2.	2018/04 ～ 2021/03	自動車メーカにおける戦前・戦時と戦後の人事労務管理の連続性と断絶に関する研究 │ 基盤研究(C)
3.	2015/04 ～ 2018/03	戦後大手自動車メーカーの人員体制の構築過程と労使関係 │ 基盤研究(C)
4.	2012/04 ～ 2015/03	労使関係の展開と企業内秩序の形成 │ 基盤研究(C)
5.	2009/04 ～ 2012/03	戦後初期における企業内秩序の形成過程 │ 基盤研究(C)
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授業科目
1.	ゼミナールⅠ
2.	ゼミナールⅡ
3.	ゼミナールⅢ
4.	ゼミナールⅣ
5.	応用社会学特殊研究Ⅰ
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教育活動

●教育方法の実践例

1.	2020/04 ～	立命館大学産業社会学部ゼミナールI,IIにおけるインタビュー調査の実施と調査報告書の作成
2.	2013/04 ～ 2019/03	立命館大学産業社会学部専門演習におけるインタビュー調査の実施および調査報告書の作成
3.	2004/04 ～ 2011/03	香川大学経済学部 3年演習におけるインタビュー調査の実施と調査報告書の作成
4.	2008/04 ～ 2008/09	香川大学経済学部プロゼミ（2年生配当科目）における実践型インターンシップの実施
5.	2000/04 ～ 2004/03	横浜市立大学商学部 3年演習におけるインタビュー調査の実施および調査報告書の作成

●その他教育活動上特記すべき事項

1.	2021/06/02	立命館大学「全学的視点からの教育研究行政等の評価・報奨」の表彰
2.	2018/04/01 ～ 2021/03/31	立命館大学教育・学修支援センターセンター長
3.	2018/04/01 ～ 2019/03/31	コンソーシアム京都FD企画研究委員
4.	2013/11/12	高校等の模擬講義：高校生に対する模擬講義
5.	2012/09/21	高校等の模擬講義：高校生に対する模擬講義
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社会における活動
1.	2021/05/27	マスコミ活動：読売新聞朝刊「労災死傷者急増高齢化・感染症対策が急務」でのコメント
2.	2019/09/12 ～ 2019/09/13	マスコミ活動：The New York Times紙 "Two Men in Japan Dared to Take Paternity Leave. It Cost Them Dearly, They Say."でのコメント
3.	2019/09/10	マスコミ活動：AP通信 "Asics employee’s lawsuit highlights paternity leave in Japan"でのコメント
4.	2018/09/14	マスコミ活動：京都新聞「バブルはめぐる：平成経済史」でのコメント
5.	2016/10/05	マスコミ活動：週刊朝日「近鉄車掌飛び降りで浮かぶ『お客様は神様か？」問題」でのコメント
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研究者からのメッセージ
1.	一次資料にあたり歴史をとらえ返す私の研究はある自動車メーカーの労使関係史である。このメーカーは1950年代の初頭に大きな争議が起こったことで有名であり、日本の労使関係の教科書であれば必ず記されてきたような争議を経験している。私はこの争議の当事者となった組合資料に出あう僥倖に恵まれ、その読解を続けるなかで、戦後企業の企業内秩序が何を前提として形成され、現在の企業社会と呼ばれるような社会となっていったかを検討している。一次資料を読むと、従来の見解では無視されてきたが、現代的な視点からして重要だという点が多々存しており、多大な刺激を受けている。他方、これまで見逃されてきた研究の論点を振返ると、研究者の視座の歴史拘束性を実感させられている。

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