研究者学術情報データベース

（最終更新日 : 2023-02-01 11:43:24）

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カツラジマ　ノブヒロ
桂島　宣弘
KATSURAJIMA Nobuhiro

所属文学部日本史研究学域

職名教授

その他所属
1.	文学研究科

学歴
1.	1994/03 (学位取得)	立命館大学博士（文学）
2.	～1979	立命館大学文学部史学科日本史学専攻卒業
3.	～1984	立命館大学文学研究科史学専攻日本史専修博士課程

職歴
1.	2019/04/01 ～	立命館大学特任教授・名誉教授
2.	2014/09/01 ～ 2015/08/31	韓国高麗大学校客員教授［国外］
3.	2010/04/01 ～ 2014/03/31	文学部長
4.	2009/09/04 ～ 2009/09/19	韓国国立全北大学校交換教授[国外]
5.	2006/09/01 ～ 2007/08/31	韓国東西大学校客員教授[国外]
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委員会・協会等
1.	2000/10	日本思想史学会 (前)評議員・(元）総務委員・（元）大会委員長・（元）事務局長
2.	2008/08 ～ 2011/08	東アジア宗教文化学会 (元)副会長(本部韓国)
3.	1994/04	日韓宗教研究フォーラム (元)運営委員
4.		日本史研究会 (元）編集委員
5.		東アジア思想文化研究会 (現)代表
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所属学会
1.		日本思想史学会
2.		日本史研究会
3.		東アジア文化交渉学会
4.		歴史学研究会
5.		「宗教と社会」学会
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研究テーマ
1.	東アジアにおける翻訳語ネットワークの形成と近代学術知に関する思想史的研究
2.	(1)18～19世紀東アジアの自他認識の変容と翻訳語ネットワークの研究
3.	(2)18～19世紀の東アジア思想空間と相互の自他認識の研究
4.	(3)17～19世紀の対外観の研究

研究概要
日本近世思想史、並びに民衆思想史近世の儒学・国学・民衆宗教等の思想史的研究を中軸に社会意識の動態的変容の分析を行っている。【研究テーマ(1)概要】 18～19世紀の東アジアの自他認識の考察にとって重要な問題群を構成している、中国（清）思想の展開とそれとの日韓のネットワークの問題、西洋思想の伝来とその翻訳の問題、近代以降における日本漢語の普及の問題を解明することが本研究の目的である。【研究テーマ(2)概要】 18～19世紀の日韓思想史を、同じ思想空間内で記述するための方法と視点を獲得することが、研究目的である。【研究テーマ(3)概要】三年ずつ、八度にわたり、徳川日本における自他認識について研究を行っている。

研究概要（関連画像）
1. 共書（韓国）	2. 最新著書（日本）
3. 最新編著	4. 著書（韓国）
5. 著書（中国）	6. 共著（中国）

現在の専門分野
思想史, 日本史, 宗教学 (キーワード：徳川思想史、日本近世史、日本宗教思想史、朝鮮王朝後期思想史、ナショナリズム、自他認識・アジア、一国史・一国思想史、トランスナショナル・ヒストリー)

著書
1.	2019/10	『从德川到明治：自他认识思想史』 │ ,全214頁 (単著)
2.	2019/06	改訂版　日本事情入門 │ ,全281頁 (共著)
3.	2019/05	（編著）『東アジア　遭遇する知と日本』 │ ,全374頁 (共著)
4.	2019/01	『思想史で読む史学概論』 │ ,全286頁 (単著)
5.	2019/01	『歴史を通して「他者」と向き合う』 │ ,全342頁 (単著)
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論文
1.	2022/06/15	コロナ禍における「批判的知性」の復権のために－『新しい歴史学のために』300号に寄せて │ 『新しい歴史学のために』 │ (300),16-23頁 (単著)
2.	2021/05/31	1965年日韓国交正常化と日韓関係における相互認識 │ 『日本学報』 │ (第127輯),1-16頁 (単著)
3.	2020/11/30	天皇制の過去と現在 │ 『日本文化学報』第87輯 │ (87),41-53頁 (単著)
4.	2018/03	天皇制の過去と現在（巻頭言） │ 『日本思想史研究会会報』 │ (34),1-8 (単著)
5.	2016/09	東亜文明圏中的日本思想、日本儒学 │ 『日本儒学与思想史研究』 │ ,43-61 (共著)
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学会発表
1.	2023/01/13	「近世帝国」論と東アジアの儒教 (韓日共同セミナー)
2.	2022/12/15	19世紀日本の民衆宗教の「病気直し」 (第4回国際学術大会（韓国朝鮮大）)
3.	2022/10/22	「近世帝国」論と東アジアの儒教－－徳川儒教と朝鮮 (第35回退渓学国際学術大会)
4.	2022/08/24	民衆宗教研究を振り返って－－永岡崇氏の報告へのコメント (「宗教と社会」学会創設30周年記念特別企画)
5.	2021/06/02	コロナ感染症（COVID-19）と現代日本 (韓国東亜大学校特別講演会（オンライン開催）)
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その他研究活動
1.	2020/12/20 ～ 2020/12/20	【時評】新型コロナウィルスの世界的蔓延の中で (『新しい歴史学のために』296号)
2.	2018/05/31 ～ 2018/05/31	【書評】尹海東『植民地がつくった近代』 (『新しい歴史学のために』292号)
3.	2016/09 ～ 2016/09	【提言】絶望の淵から時代に切り込む思想史 (『日本思想史学』48号)
4.	2013/09 ～ 2013/09	【事典項目】『日本思想史事典』(東京堂出版)
5.	2010/07 ～ 2010/07	【書評】安丸良夫他編『安丸思想史への対論』 (『読書人』2847号)
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科学研究費助成事業
1.	2020/04 ～ 2023/03	18－19世紀の東アジア古典籍ネットワークの形成と共時的思想空間に関する研究 │ 基盤研究(C)
2.	2017/04 ～ 2020/03	東アジア翻訳語ネットワークと近代史学史に関する思想史的研究 │ 基盤研究(C)
3.	2014/04 ～ 2017/03	東アジア翻訳語ネットワークとナショナルヒストリーの形成に関する思想史的研究 │ 基盤研究(C)
4.	2011/04 ～ 2014/03	東アジアにおける翻訳語ネットワークの形成と近代学術知に関する思想史的研究 │ 基盤研究(C)
5.	2008/04 ～ 2011/03	１８～１９世紀東アジアの自他認識の変容と翻訳語ネットワークの研究 │ 基盤研究(C)
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研究高度化推進制度
1.	2018/04 2019/03	研究支援制度分類：学術図書出版推進プログラム種目：- 思想史で読む史学概論
2.	2018/04 2019/03	研究支援制度分類：専門研究員プログラム種目：- 教育思想史からみる近世～近代東アジアの連帯と分断――日本庶民教化における中国徳教書の受容を中心に
3.	2017/06 2018/03	研究支援制度分類：JSPS特別研究員採択推進プログラム種目：- 植民地／帝国日本の学術ネットワークの思想史的研究ＩＩ―「東アジア史学史」の解明―
4.	2017/04 2018/03	研究支援制度分類：専門研究員プログラム種目：- 教育思想史からみる近世～近代東アジアの連帯と分断――日本庶民教化における中国徳教書の受容を中心に
5.	2016/06 2017/03	研究支援制度分類：JSPS特別研究員採択推進プログラム種目：- 植民地／帝国日本の学術ネットワークの思想史的研究―「東アジア史学史」の解明―
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教育活動

●教育方法の実践例

1.	2005/04 ～ 2020/03/31	卒論・修論・博論指導のため、学部・院において春季・夏季にゼミ合宿・集中研究会を開催している。
2.	2005/04 ～	大学院生の授業報告内容を審査・討論の上、定期学術雑誌として刊行した（『東アジアの思想と文化』10号まで刊行）。
3.	2010/08 ～ 2010/08	日本史研究の視点について、高校教員研究会で講演し、議論した。

研究交流希望テーマ
1.	日中韓連携・交流に関わるテーマ日中韓の文化交流に関わる情報交換等。共同研究

研究者からのメッセージ
1.	新しい日本思想史の構築をめざす徳川思想史を自分の専門にするに至った契機は、'95年3月で立命館大学文学部をご退職された故衣笠安喜先生のゼミに所属したことにありますが、個人的には思想的に混迷を深めるかに見えた'70年代の状況に向き合うために、徳川時代以来の日本思想史の勉強を始めてみたいと思ったことが関係しています。当時、安丸良夫『日本の近代化と民衆思想』や子安宣邦『宣長と篤胤の世界』が世に問われ、方法論的にも丸山真男以来の視点が問い直され始めていたことも大きな刺激になっていたと思います。以来、金光教などの民衆宗教研究、平田篤胤以降の幕末国学の研究を続けて今に至っていますが、80年代の自分の研究については『幕末民衆思想の研究』として何とかまとめることができました。また、90年代の研究については『思想史の19世紀』として'99年３月に刊行しました。その過程で徳川日本に「他者」としてアプローチする必要性を痛感しました。方法論的にも、M・フーコーやアナール学派などの問題構成を射程に入れた新しい日本思想史の構築をめざしたいと思っています。こうした点を盛り込んで、2005年『増補改訂版　幕末民衆思想の研究』を刊行しました。 2000年に北京日本学研究センターに派遣されて以後は、「方法としての東アジア」の構築を痛感するようになり、2006年と2013年にそれぞれ韓国東西大学校・高麗大学校に一年間滞在する中で、トランスナショナル・ヒストリーという新しい視点と出会いました。こうした方法・視点を盛り込んで2008年『自他認識の思想史』を刊行しましたが、幸いなことに、本書は韓国語・中国語にも翻訳されました。 2019年、これまでの研究成果・教育成果をまとめて,『思想史で読む史学概論』を刊行しました。

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