研究者学術情報データベース

（最終更新日 : 2024-12-24 21:30:24）　

クノ　カズコ
久野　和子
KUNO Kazuko

所属文学部日本文学研究学域

職名教授

学歴
1.	2008/04～2011/03	京都大学大学院教育学研究科図書館情報学専攻修士課程修了教育学修士号
2.	1994/04～1996/03	筑波大学大学院地域研究研究科アメリカ研究専攻修士課程修了地域研究修士号
3.	1989/09～1990/02	ブリティッシュ・コロンビア州立大学言語学部言語学ディプロマコース留学
4.	1988/01～1988/08	ニューヨーク州立大学ストーニーブルック校心理学部留学

職歴
1.	2022/04 ～	立命館大学文学部教授
2.	2014/04 ～ 2022/03	神戸女子大学文学部教育学科准教授
3.	2012/04 ～ 2014/03	愛知学泉短期大学生活デザイン総合学科講師

委員会・協会等
1.	2023/09 ～	堺市立図書館協議会副委員長
2.	2023/05 ～	大阪府社会教育委員会委員
3.	2019/01 ～	宝塚市立図書館協議会委員
4.	2017/05 ～	兵庫県立図書館協議会委員
5.	2011/09 ～	日本図書館協会会員

所属学会
1.	2020/04 ～	活動理論学会
2.	2019/04 ～	日本教育学会
3.	2018/07 ～	学校図書館問題研究会
4.	2017/09 ～	日本学校図書館学会
5.	2013/09 ～	日本図書館情報学会
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資格・免許
1.	2000/03	司書教諭資格
2.	1999/10	司書資格
3.	1982/03	中学・高校英語科普通教員免許

研究テーマ
1.	場としての図書館の社会的役割と価値
2.	「第三の場」としての学校図書館の根源的な存在価値

研究概要
「場としての図書館」（“library as place”）研究　インターネットが普及し始めた1990年代からアメリカ図書館界を中心に始まったのが、「場としての図書館」（“library as place”）研究です。当初、デジタル・ライブラリーに対抗するための理論的枠組みとして提唱されましたが、デジタル情報社会が所与のものとなった現在では、その批判的視座、学際性、学術的先進性に注目が集まっています。　私の研究では、その「場としての図書館」研究に基づいて、図書館という「場」および図書館内の「空間」、そして「読書」に焦点をあて、社会学、教育学などの先進的理論や研究成果を援用し、実証的、批判的にその機能と役割を解明するための研究を進めています。　例えば、安心・安全で文化的な居場所としての学校図書館は、様々な権利と多様な課題をもつ子どもたちの教育・文化・希望格差を多少なりとも是正できる力と可能性を有していると考えられます。それをフィールドワークによって実証的に例示するとともに、デューイ理論、活動理論等の援用によって理論的にも明らかにしていきたいと考えています。

現在の専門分野
教育学, 教育社会学, 図書館情報学、人文社会情報学 (キーワード：教育学、教育社会学、図書館情報学)

著書
1.	2023/09	テーマで読むアメリカ公立図書館事典 : 図書館思想の展開と実践の歴史 │ (共著)
2.	2023	図書館情報学事典 │ (共著)
3.	2022	デジタル時代における民主的空間としての図書館、アーカイブズ、博物館 │ (共著)
4.	2021/07	図書館の社会的機能と役割　シリーズ＜図書館・文化・社会＞5 │ (共著)
5.	2020/03	「第三の場」としての学校図書館 : 多様な「学び」「文化」「つながり」の共創 = School libraries as "third place" │ (単著)
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論文
1.	2023/12	岩瀬文庫の児童図書館についての考察―満鉄京城図書館における林靖一の児童図書館経営が与えた影響― │ 論究日本文学 │ 119,15-35頁 (単著)
2.	2023	場としての図書館 │ 図書館情報学事典 │ ,492-493頁 (単著)
3.	2021/07	「社会的インフラ」としての図書館：アーレントの「公的領域」論に基づいた考察 │ 図書館の社会的機能と役割 │ ,127-155頁 (単著)
4.	2018	「場としての図書館」研究史序説：「第三の場」に焦点を当てて │ 図書館研究の回顧と展望 │ ,191-219頁 (単著)
5.	2018	「文化センター」としての学校図書館 : 「学習センター」「情報センター」「読書センター」に続く新しい学校図書館機能の提案 │ 学校図書館学研究 │ ,23-36頁 (単著)
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学会発表
1.	2020	「第三の場」としての学校図書館：拡張的学習へのつながり (活動理論学会)
2.	2019	学校図書館の文化的意義と役割：「第三の場」としての図書館が創出する「文化・交流センター」機能～「学習センター」「情報センター」「読書センター」 (第10回京都国際図書館フォーラム)
3.	2019	文献レビュー：ロス論文「頂点に立つ読者」 (第10回京都国際図書館フォーラム)
4.	2016	空間(SPACE)としての図書館 (第 7回京都国際図書館フォーラム)
5.	2016	図書館が「第三の場」を多元的に包摂することの意義について (第６回京都国際図書館フォーラム)
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講師・講演
1.	2024/08/05	子どもの居場所としての図書館 (大分市)
2.	2024/08/01	読書の基盤「ウェルビーイング」について考える (大阪市)
3.	2023	子どもの居場所としての学校図書館 (神戸市)
4.	2022	デジタル社会における「場としての図書館」に求められるもの
5.	2022	地域のつながりと、生活を豊かにする場としての図書館
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受賞学術賞
1.	2018/09	日本学校図書館学会日本学校図書館学会優秀賞 (「文化センター」としての学校図書館 : 「学習センター」「情報センター」「読書センター」に続く新しい学校図書館機能の提案)
2.	2013/03	日本図書館研究会日本図書館研究会研究奨励賞 (「第三の場」としての学校図書館)

授業科目
1.	(図)情報資源組織演習Ⅱ
2.	(図)情報資源組織演習Ⅱ
3.	(図)図書館サービス概論
4.	メディアと図書館
5.	専門演習Ⅰ
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研究者からのメッセージ
1.	図書館は民主主義社会の基盤です図書館はこれまで静かな勉強や読書の場としてのイメージが浸透していましたが、これからのデジタル情報社会においては、図書館はあらゆる人々が自由に気軽に集える地域の賑やかな出会いと交流の場として活性化されるようになるでしょう。それは、民主主義社会の基盤、個人や社会の課題解決という図書館のもつ本来の使命につながる重要な機能です。地域の図書館は住民がつくる財産です。ぜひ近くの公共図書館をご利用いただければ幸いです。

メールアドレス

科研費研究者番号
80635524

researchmap研究者コード
B000243440