研究者学術情報データベース

（最終更新日 : 2023-03-01 02:33:58）

カスガイ　トシユキ
春日井　敏之
KASUGAI Toshiyuki

所属教職研究科

職名教授

学歴
1.	～1998/03	大阪教育大学教育学研究科実践学校教育修士課程修了教育学修士
2.	～1977/03	立命館大学法学部卒業

職歴
1.	2017/04/01	立命館大学大学院教職研究科教授
2.	2012/04/01 ～ 2017/03/31	立命館大学大学院応用人間科学研究科教授
3.	2004/04/01 ～ 2019/03/31	立命館大学文学部教授
4.	2001/04/01 ～ 2004/03/31	立命館大学文学部助教授
5.	1978/04/01 ～ 2001/03/31	京都府公立中学校教諭

委員会・協会等
1.	2021/04 ～	一般社団法人日本学校教育相談学会会長
2.	2020/10 ～	日本臨床教育学会常任理事
3.	2019/08 ～	日本学校教育相談学会副会長
4.	2019/05 ～	一般社団法人日本学校教育相談学会理事長
5.	2017/12 ～ 2019/12	日本教職大学院協会理事／副会長
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所属学会
1.		日本学校教育相談学会
2.		日本ピア・サポート学会
3.		日本生活指導学会
4.		日本臨床教育学会
5.		日本教育心理学会
全件表示（8件）

資格・免許
1.	2012	日本スクールカウンセリング推進協議会認定　ガイダンスカウンセラー
2.	2006	日本ピア･サポート学会認定　ピア･サポーﾄ・コーディネーター
3.	2002	日本教育カウンセラー協会認定　上級教育カウンセラー
4.	2001	学会連合資格「学校心理士」認定運営機構認定　学校心理士
5.	2001	日本学校教育相談学会　認定学校カウンセラー
全件表示（7件）

研究テーマ
1.	学校教育相談と予防的・開発的カウンセリングの研究
2.	思春期の人格発達と支援関係の研究－いじめ・不登校支援を軸に―
3.	教師の自己形成・自己変容プロセスの研究

研究概要
教育現場に立脚した臨床教育学の展開　教育は、一方通行の「操作」ではなく、教師と子どもや保護者などが、人格を響かせあうダイナミックな双方向性を持つ営みです。具体的には、子ども理解を土台にして、学校、地域、家庭における諸課題の解決を図るために、「思春期の人格発達と支援関係」「学校教育相談と開発的カウンセリング」「教師の自己形成・自己変容プロセス」をテーマとして、実践と理論の融合を志向しながら研究を進めてきました。教育にかかわる諸課題の解決を図ろうとするときには、課題への問いと同時に、人間への深い洞察と理解が求められます。　1980年代以降、いじめ、不登校、校内暴力、学級崩壊、学力問題、少年事件等、子どもをめぐる課題が噴出し、学校や家庭における新たな対応が求められました。このような中で、臨床教育学は新しい学問として誕生し、教育実践と教育研究の融合を志向しながら発展してきました。私は、教育現場での勤務経験を生かしながら、学校現場や地域の「不登校親の会」等にかかわり、実践研究を20年余り継続してきました。その中で、「教育をめぐる諸課題の本質に迫る研究」「教育課題の解決を図るための実践研究」「援助者としての教員、保護者、青年の自己形成・変容に関する研究」を重視してきました

現在の専門分野
教育学 (キーワード：臨床教育学、教育相談、思春期、人格発達、いじめ・不登校、援助者支援、自己変容、学校カウンセリング、ピア･サポート)

著書
1.	2022/06	田中博之編『実践教育法規2022』／「いじめ防止対策推進法と学校の実践課題」,「コロナ時代の不登校対策をどう進めるか」,「子どもの貧困・格差と教育福祉の在り方」,「子どもの自殺をどう防ぐか—コロナ時代を踏まえて」 │ (共著)
2.	2022/05	日本作文の会編『やっぱり学校っていいな－コロナ禍の２年・子どもたちの生活と表現』／「コロナ時代と子どもの生活、学校の役割－あたりまえだけど大切なこと－」 │ (共著)
3.	2020/10	春日井敏之・増田梨花・池　雅之編著『大学でのピア・サポート入門―始める・進める・深める―』／「青年期の発達課題と大学における学生支援―なぜ今、ピア・サポート活動なのか―」，「青年期の自己形成とピア・サポート活動」 │ (共著)
4.	2020/03	山内清郎・原清治・春日井敏之編著『教育原論』／「教育の現代的な課題―『いじめ・不登校問題』と教育実践―」 │ ,164-181 (共著)
5.	2019/05	春日井敏之・渡邉照美編著『教育相談』／「教育相談とリスクマネジメント」 │ ,206-224 (共著)
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論文
1.	2023/03	高等学校における不登校支援と実践課題－コロナ時代の生きづらさのなかで－ │ 『高校生活指導　18歳を市民に』 │ (215),102-109頁 (単著)
2.	2022/10	学校を失敗付きの練習ができる場に－子ども、教師、保護者にとって │ 日本生活教育連盟編『生活教育』 │ (869),15-19頁 (単著)
3.	2021/06	いじめ問題のとらえ方と初期対応－再調査委員会からみた学校現場の課題 │ 学校教育相談研究所『月刊学校教育相談』 │ 35 (7),26-29頁 (単著)
4.	2020/12	教職大学院における発達障害児童生徒への対応に関する科目のあり方を探る―本学教職研究科のカリキュラム改革に向けての課題― │ 『立命館実践教育研究』 │ (2),55-63頁 (共著)
5.	2020/10	「いじめ問題再調査委員会」等からみた学校現場の生活指導実践課題―第三者委員会のあり方、遺族に寄り添うことの意味を問いながら― │ 『生活指導研究』 │ (37),31-46頁 (単著)
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学会発表
1.	2022/10/15	コロナ時代と対人援助職の専門性を問う－学校・家庭・教師をつなげる－ (日本臨床教育学会第12回研究大会(京都）)
2.	2019/10/19	いじめ問題における教師の指導・支援―いじめ再調査委員会から― (日本臨床教育学会第9回研究大会(北海道）)
3.	2019/09/14	いじめ再調査委員会からみた学校現場の生活指導実践課題 (日本生活指導学会第37回研究大会（大阪）)
4.	2018/12/08	立命館大学教職大学院における特色ある取り組み－国際教育、附属校連携、授業実践－ (日本教職大学院協会2018年度実践研究成果公開フォーラム（東京）)
5.	2018/09/29	教職大学院における教員養成の展開と課題－聴くこと･語ることを通した主体形成とチームの軸となるために－ (日本臨床教育学会第8回研究大会（大阪）)
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その他研究活動
1.	2007 ～ 2009	科研費報告書「自立支援と学校・地域におけるピア・サポートシステムの研究」基盤研究(C)

受賞学術賞
1.	2016/08	日本学校教育相談学会日本学校教育相談学会　学会賞

科学研究費助成事業
1.	2004/04 ～ 2007/03	自立支援と学校・地域におけるピア・サポートシステムの研究　(A Study for the Independency Support and the Peer-Support System in School and Community) │ 基盤研究(C)

研究高度化推進制度
1.	2013/09 2014/09	研究支援制度分類：学外研究制度種目：- 思春期・青年期の人格発達と支援　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　-ネットワーク支援・援助者への支援-

教育活動

●教育方法の実践例

1.	2009/04 ～ 2010/03	立命館大学初年次教育のテキストとして出版された『未来を拓く－ようこそ立命館へ』の編集委員・事務局を担当。「自立へのゆらぎと飛躍のとき」（12-13）、「大学での学び、生活とピアサポート」（22-23）を執筆。
2.	2003/04 ～ 2019/03	3・4回生の演習（ゼミ）における学校訪問研修と卒論検討合宿
3.	2002/04 ～	文学部におけるインターンシップ科目の開発と継続

●作成した教科書、教材

1.	2018/04 ～ 2020/03	原清治・春日井敏之・篠原正典・森田真樹監修『新しい教職教育講座教職教育編、教科教育編』（全23巻）ミネルヴァ書房
2.	2011/04	春日井敏之・伊藤美奈子編『よくわかる教育相談』ミネルヴァ書房

●当該教員の教育上の能力に関する大学等の評価

1.	2002	専門科目「インターンシップ」の開設

●教育に関する発表

1.	2016/02	京都府丹後広域振興局総務室主催：人権研修にて講義。テーマ「学童期・思春期の子ども理解と大人の役割－いじめ・不登校と子どもの人権を考える」
2.	2016/01	大阪府寝屋川市教育委員会主催：家庭教育支援者スキルアップ講習会にて講義。テーマ「子どもの願いと保護者・支援者の役割―つながって生きるために」
3.	2015/11	滋賀県子ども・青少年局、ＮＰＯ法人ＣＡＳＮ主催：子どもの電話受けて養成講座にて講義。テーマ「学校教育と子どもの人権－かけがえのない命とつながりの実感」
4.	2015/08	京都学校教育相談研究会主催：第37回京都学校教育相談研究大会の分科会研修にて講義。テーマ「不登校問題への理解と支援－自己形成から主体形成へ」
5.	2015/08	広島県立教育センター主催：専門研修講座－生徒指導・教育相談講座－にて講義。テーマ「児童生徒の『心の回復力』の育成」
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●その他教育活動上特記すべき事項

1.	2015/07	奈良県教育委員会主催：「不登校『ほっ』とネット」にて、分科会事例報告への指導助言を担当。
2.	2015/02	奈良県大和郡山市主催：不登校フォーラムにて講義とシンポジウム参加。テーマ「つながって生きる―子どもの願いと不登校支援」
3.	2014/07	奈良県教育委員会主催：「不登校『ほっ』とネット」にて、分科会事例報告への指導助言を担当。
4.	2013/08	立命館大学文学部日韓中連携講座にて夏期集中授業。テーマ「日本における体罰問題について」
5.	2013/06	高校等の模擬講義：つくば開成高等学校京都校総合学習「大学を知る」にて講義。テーマ「青年期の学びと生き方－学びや体験を意味付ける」
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研究者からのメッセージ
1.	教育の現場に立脚した臨床教育学の展開 1980年代以降、いじめ、不登校、校内暴力、学級崩壊、学力問題、少年事件等、子どもをめぐる課題が噴出し、学校や家庭における新たな対応が求められました。このような中で、臨床教育学は新しい学問として誕生し、教育実践と教育研究の融合を志向しながら発展してきました。私は、教育現場での勤務経験を生かしながら、学校現場や地域の「不登校親の会」等にかかわり、実践研究を20年余り継続してきました。その中で、「教育をめぐる諸課題の本質に迫る研究」「教育課題の解決を図るための実践研究」「援助者としての教員、保護者、青年の自己形成・変容に関する研究」を重視してきました。