研究者学術情報データベース

（最終更新日 : 2023-01-30 15:16:35）

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ミヤワキ　ノボル
宮脇　昇
MIYAWAKI Noboru

所属政策科学部政策科学科

職名教授

その他所属
1.	OIC総合研究機構地域情報研究所
2.	政策科学研究科
3.	衣笠総合研究機構国際地域研究所
4.	衣笠総合研究機構環太平洋文明研究センター

学歴
1.	2001/02 (学位取得)	早稲田大学博士（政治学）
2.	～1998	早稲田大学政治学研究科国際政治博士課程修了

職歴
1.	2011/04/01 ～	立命館大学政策科学部教授
2.	2001/07 ～ 2001/08	OSCE事務局プラハ事務所現地研究員 │ Prague office of the OSCE Secretariat │ 欧州安全保障協力機構
3.	2017/07/21 ～ 2019/03/31	モンゴル国立大学客員研究員
4.	2009/08/01 ～ 2010/03/31	ジョージワシントン大学エリオット・スクール　ロシア欧州ユーラシア研究所(IERES）客員研究員
5.	2000/09 ～ 2001/07	ハンブルク大学付属平和研究安全保障政策研究所客員研究員
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委員会・協会等
1.	2020/06 ～	日本公共政策学会副会長
2.	2019/09	日本安全保障貿易学会理事
3.	2020/07/01 ～ 2022/05/15	グローバル・ガバナンス学会編集担当理事
4.	2018/06/30 ～ 2020/12/31	日本公共政策学会年報編集委員長
5.	2012 ～	グローバル・ガバナンス学会理事
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所属学会
1.	1996 ～	日本公共政策学会
2.	2018/06 ～ 2020/12	∟ 年報委員長
3.	2020/06 ～	∟ 副会長
4.	1998 ～	International Studies Association
5.		日本安全保障貿易学会
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研究テーマ
1.	COVID-19対策としての国境閉鎖
2.	アメリカ議会と国際レジーム
3.	モンゴルの安全保障
4.	規範の競合と国際政治の動態
5.	日露戦争期の松山捕虜収容所
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研究概要
国際政治における外交ゲームとゲーミング手法（特に安全保障、人権分野）、OSCE(欧州安全保障協力機構）と内陸国政治、子どもの野外遊戯「サボテン」の大学の教育への応用国際合意を結びながらそれを実行しない言行不一致のアクター（行為主体）に対して、周囲の国家、国際機関、ＮＧＯ等がどのように認識し行動するかをゲーミング手法等を用いて研究する。分析枠組みとしてを用い、あたかも(as if)約束を遵守するようにみせかけて実際には履行しない国家の事例（核開発問題をめぐる北朝鮮、CSCEの人権合意をめぐるソ連）を研究する。こうした国際政治をふまえた国際公共政策の形成過程について理論化をすすめる。また欧州安全保障協力機構（OSCE）へのモンゴル加盟、ウランバートル対話（UBD)、上海協力機構（SCO)の選挙監視団派遣等の近年の動きにみられる北東アジアの安全保障について研究を進めている。「内陸国の罠」ともいうべき安全保障、経済の接続性(貿易アクセス）、民族問題の桎梏を解決する研究を実践的に行っている。また1904年の日露戦争時に7万人のロシア軍捕虜を収容した日本の経験について、史料ををもとに研究を進めている。最初に捕虜収容所が設けられた松山では、1904年から05年にかけてのロシア兵捕虜と、約3万人の人口であった松山市民の文化交流は双方に大きな衝撃を与えた。たいていのロシア兵将校は十分なお金と時間を有していたので道後温泉本館の最高級の部屋にて入浴したり、家具を購入したり、夕食のためのコックを雇うことができた。こうした交流について多角的に研究を行っている。 2020年の新型コロナウィルス(COVID-19)対策として､各国は国境を閉鎖した｡これまでの国境論は､主権国家システムの外壁（人、物、情報）として理解されることが多かった｡しかし､アフターコロナノの国境論は､グローバル民主主義・グローバル経済・グローバル公衆衛生の間の政治経済的調整手段としての中間財的国際公共財化として国境を考える必要がある｡すなわち､国内公共財としての国境論と国際・地域(EU)公共財としての国境論である｡モンゴルは、同国内で未だ感染者が確認されていなかったにもかかわらず、１月末の段階で国家非常事態委員会の方針により中国との空路と陸上国境を閉鎖した。「高度警戒準備態勢」のもと、ロックダウン、国内の交通遮断等を矢継ぎ早に打ち出した。モンゴル政府が厳しい措置をとった背景として、遊牧民族として家畜の大量死を経験した歴史や、また内陸国という地理的要因が挙げられる。また議会選挙を6月にあり、強気の姿勢は与党に有利になった可能性もある。その反面、同国経済はPandeconomyになっている。輸送業者の感染防止を徹底するため、同国国境近くの炭田からの対中石炭輸出を何週間も停止した。石炭や鉱物資源は同国の輸出額の大部分を占めていた。それゆえ国家の歳入は、1－2月期で昨年同期比10.6%減、輸入は10.4%減、輸出は23.7%減、鉱業生産は32.9%減となり危機的である。たいして､海上国境しかない日本には、水際政策という言葉が魔法のように使われる。しかし日本の水際は、難民には厳しい一方で、今回のCOVID-19の拡散に対しては甘かったといえよう。国境封鎖・国境閉鎖という言葉は、モンゴルのような内陸国にとって、主権国家の外壁をあらためて認識させることとなった。これらの事例を踏まえて新しい国境論の構築が求められている｡　また1970年代まで西日本各地で行われていた小学生の野外遊戯「サボテン」の実態調査を通じて、win-winの陣取りゲームの教育に果たす役割と大学のアクティブラーニングへの応用方法を検討している。

研究概要（関連画像）
1. モンゴルの内陸輸送	2. モルドバのOSCEミッション
3. アメリカのヘルシンキ委員会事務局	4. TV interview at the Bloomberg
5. OSCE Permanent Council held at the Hofburg, Vienna	6. Gaming on International Relation
7. キーウ

現在の専門分野
政治学, 国際法学, 教育法, ゲーミフィケーション, 地域研究（ロシア・東欧、モンゴル） (キーワード：国際公共政策、ウクライナ侵攻、安全保障、ゲーミング、日露戦争松山捕虜収容所、国際レジーム論、OSCE、民主化支援、資源地政学、モンゴル、フィンランド化、内陸性、COVID-19 、コロナ)

著書
1.	2023/01/30	ウクライナ侵攻はなぜ起きたのか │ (共著)
2.	2021	戦争と民主主義の国際政治学 │ (単著)
3.	2022/05	国境の時代 │ (共著)
4.	2022/03	モーゲンソー『国益を守る』 │ (共著)
5.	2020/03	資源地政学 │ ,pp.1-27 (共著)
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論文
1.	2020/09	国際合意の政治的拘束力 │ 国際法外交雑誌 │ 110 (2) (単著)
2.	2003	ベラルーシの民主化問題とOSCE │ ロシア・東欧学会年報 │ (31),199-217頁 (単著)
3.	2001	ベラルーシの民主化と人権問題 │ ロシア研究 │ (32),109-130頁 (単著)
4.	2007	国際政治における嘘と<as if game>―冷戦期のCSCEにおける人権NGOの事例― │ 政策科学 │ 14 (2),55-73頁 (単著)
5.	2003/03	レジームと消極的アクター │ 国際政治 │ (132),36-57頁 (単著)
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学会発表
1.	2021/12/21	“Cold War Revisited: Two Democracies, Deterrence, and Alliances in the Second Cold War” (The Annual Internatoinal Conference on Northeast Asian Security)
2.	2020/04/02	” A Different Corner: “Pandeconomy” without Pandemonium in NEA,” (Webinar on China-Japan-ROK Industrial Cooperation amid Global Spread of the COVID-19.)
3.	2021/10/29	「国際レジームの争点領域　新自由主義制度論の見地から」 (日本国際政治学会2021年度大会)
4.	2021/06	「グローバル・リスクと国際制度」 (日本公共政策学会大会)
5.	2021/05	「大学の学びを変える「ハイブリッド」ゲーミング」 (日本シミュレーション＆ゲーミング学会春期全国大会)
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その他研究活動
1.	2016/08/22	Civility shown to Russo-Japanese War POWs lives on as Matsuyama’s legacy (Japan Times)
2.	2017/03/15	Saudi King Salman Visit to Japan Contributes the More Stable and Enriched World (Alwatan)
3.	2003/12	松山のロシア兵捕虜について (NHK おはよう日本)
4.	2007/03	動画「明治のマツヤマ」監修 (松山市立坂の上の雲ミュージアム所蔵動画)
5.	2015/07/15	「政策科学部」のフィールドは海外へ　深化する問題解決型のPBL科目 (『週刊ダイヤモンド』)
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講師・講演
1.	2022/12/14	УКРАЙН-Ы ДАРААХ ЯПОНЫ УЛС (ウランバートル)
2.	2022/03/03	ウクライナ危機と世界
3.	2023/01/13	“Many ways for Russia’s neighboring countries along its rim to approach or keep distance from Russia” (Osaka)
4.	2017/09/01	Non-nuclear status of Neutral Mongolia (Blue Sky Hotel, Ulaanbaatar)
5.	2014/10/27	欧州にみる明るい選挙のカタチ
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受賞学術賞
1.	2020/12/06	日本ゲーミング・シミュレーション学会優秀賞
2.	2005/11/02	日本民間放送連盟第1回日本放送文化大賞グランプリ（ラジオ） (「～松山ロシア人捕虜収容所外伝～　ソローキンの見た桜」)
3.	2005/01	愛媛出版文化賞第1部門賞 (『マツヤマの記憶』)
4.	2022/10/27	モンゴル国立大学モンゴル国立大学国際関係学部30周年貢献者名誉勲章

科学研究費助成事業
1.	2016/04 ～ 2020/03	公共政策決定過程における「談合」「取引」の発生要因の研究 │ 基盤研究(C)
2.	2018/07 ～ 2021/03	変貌する大国間関係・グローバル市民社会の交錯とグローバル・ガバナンス │ 基盤研究(B) (キーワード：気候変動, パワーポリティックス, グローバル・ガバナンス, 外交, グローバルガバナンス, 市民社会, Security, 国連)
3.	2015/07 ～ 2020/03	資源通過国の資源紛争当事者化についての研究 │ 基盤研究(C) (キーワード：エネルギー, 中央アジア, LNG, ロシア, 通過, 石油, ガス, 資源の呪い, 呪い, 政治, 民族, 接続性, パイプライン, 民主主義, 資源, モンゴル)
4.	2015/04 ～ 2019/03	20世紀初頭における北東アジア国際関係史の再検討 │ 基盤研究(C) (キーワード：日中関係, 占領, 軍政, 日露戦争, ロシア, 北東アジア, 韓国, 韓国併合, 中国, 日露協約, 朝鮮半島)
5.	2017/04 ～ 2020/03	経済制裁の問題点と課題―対抗制裁の罠 │ 基盤研究(C) (キーワード：グローバル・ガバナンス, 金融制裁, スマート・サンクション, 対抗制裁, 安全保障, 経済制裁, ココム, 国際政治経済)
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競争的資金等(科研費を除く)
1.	2006 ～ 2007	国際関係論の実践的学習ツールとしてのゲーミング・シミュレーション・モデルの比較と問題点の解決 │ 競争的資金等の外部資金による研究 │ 財団法人　科学技術融合振興財団　調査研究助成
2.	2017/02/01 ～ 2017/03/31	秋田県　県外大学地域貢献活動誘致事業費補助金 │ 競争的資金等の外部資金による研究
3.	2003 ～ 2006	COE-CAS「現代アジア学の創生」プロジェクト「グローバリズムとリージョナリズム・クラスター」内の「アジア安全保障共同体の創生に関する研究」 │ 競争的資金等の外部資金による研究

共同・受託研究実績
1.	2018/04/01 ～	内陸国研究会 │ 国際共同研究
2.	2005 ～ 2010	グローバル公共政策研究会 │ 国内共同研究
3.	2006	新規範論研究会 │ 共同研究
4.	2005	CSCE成立史研究会 │ 共同研究
5.	2001	政策形成に係わる政治過程・立法過程の総合的研究 │ 機関内共同研究
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取得特許
1.	2021/02/17	as if game （2021-025096）

研究高度化推進制度
1.	2021/09/01 2022/03/31	研究支援制度分類：Postコロナ社会提案公募研究プログラム種目：- 大学の学びを変えるハイブリッド・ゲーミングの比較検証の研究
2.	2021/04/01 2022/03/31	研究支援制度分類：学術図書出版推進プログラム種目：- 国益を守る　アメリカ外交政策の批判的考察
3.	2020/09/01 2021/03/31	研究支援制度分類：Withコロナ社会提案公募研究プログラム種目：- with/withoutコロナ社会と国境開放・国境閉鎖

教育活動

●教育方法の実践例

1.	2020/04 ～	ハイブリッド・ゲーミングの実践
2.	2018/04/01 ～	サボテンゲームの試行的援用とカラフルミサイルゲームの開発・実践
3.	1998 ～	国際関係論におけるゲーミング・シミュレーション手法の導入

●作成した教科書、教材

1.	2016 ～	庄司真理子・宮脇昇・玉井雅隆編『新グローバル公共政策』（改訂版）晃洋書房、2016年
2.	2019 ～	近藤敦・豊田祐輔・吉永潤・宮脇昇編『大学の学びを変えるゲーミング』晃洋書房、2019年、133-150頁、198-205頁。

●教育に関する発表

1.	2018	「国際公共政策のゲーミング」日本公共政策学会
2.	2010/11 ～ 2010/11	近藤敦、宮脇昇、鐘ヶ江秀彦「ゲーミング・シミュレーションの教育的実践―ゲーミング・シミュレーションの作成とその評価基準をめぐって」(日本シミュレーション＆ゲーミング学会)
3.	2003 ～ 2003	"Back to the future and future perspective: What do students learn from simulation on the past and the future of International Relations?
4.	2014	公共政策学の新しい教育研修手法 2　－ケースメソッドとゲーム－」にて「ゲーミング＆シミュレーションを通した国際政治の理解
5.	2004 ～ 2006	「大学院における国際政治シミュレーション・ゲーミングの実践とその考察」（近藤敦氏と共同報告

社会における活動
1.	2005/01 ～ 2005/12	「～松山ロシア人捕虜収容所外伝～　ソローキンの見た桜」南海放送制作
2.	2018/08 ～ 2018/08	БНАСАУ “Түүхэн уулзалт”-аар өгсөн амлалтдаа хүрэх дорвитой ажил хийхгүй бол Дональд Трампийн Засгийн газар хатуу арга хэмжээ авна
3.	2018/06 ～ 2018/06	Улаанбаатарын яриа хэлэлцээ” жижиг орнуудад ашигтай уулзалт (On the Fifth Ulaanbaatar Dialogue)
4.	2009 ～ 2009	「花のように綺麗(きれい)な土地(ところ)に送られ候 - 日露戦争　松山捕虜収容所の記録」
5.	2019/03 ～ 2019/03	地域貢献事業：「松山とロシアの交流の歴史をたどろう」坂の上の雲ミュージアム　フィールドミュージアムツアー

研究者からのメッセージ
1.	ユーラシアベルトと民主主義政治的不安定であったウクライナ、長期独裁政権であるベラルーシ・カザフスタンと同じくソ連圏の歴史を共有するモンゴルの民主的成功の違いは、どこにあるのか。本研究は、ユーラシアの内陸諸国であるベラルーシ・ウクライナ・カザフスタン・モンゴルをユーラシア・ベルトと括り、民主主義価値規範の深化過程を対象とする。アプローチとして、民主主義を守る３つのC、すなわちCooperative Security(協調的安全保障)、Connectivity(接続性)、Cultural Identity（文化的アイデンティティ）の側面を安全保障論、国際政治経済学、民族研究の３つの観点から分析し、ユーラシアに適した民主主義（ユーラシア民主主義）を具体化する。ソ連崩壊と中国の躍進により、ユーラシア内陸部では安全保障の不安定、大陸横断輸送力の改善、文化変容が見られる。しかしモンゴルでは日本とのEPAが成功し、またコロナ禍では市中感染ゼロ状態を長く維持した。この成功例をもとに、資源地経学等の知を基礎にユーラシア・ベルト像に基づく民主主義の欧亜共創を求める。
2.	国際政治における約束と不遵守問題世界において、また日本において、国際機構、国家、ＮＧＯ、ＣＳＯなどが、どのように協力・分担して問題を解決するかを研究する必要性も増大しています。そこで、ロール・プレイングのゲーミング方式で国際交渉を模擬体験し、それを通して政策立案のプロセスや結果について検討を行うことに意味があります。他者の真の利害を特定し、行動様式をどのように理解するか、このことによって国際紛争の解決は大いに前進します。また国際交渉の模擬体験を市民レベルでも促進することにより、国際交流や国際理解の素地を広めることができます。これまで欧州でインタビュー・リサーチなどを行い、2000年にはハンブルク大学付属平和研究・安全保障政策研究所に客員研究員として滞在し、2001年にはOSCE（欧州安保協力機構）のプラハ事務所で研究を行いました。また2009-2010年には、アメリカのジョージ・ワシントン大学の欧州・ロシア・ユーラシア研究所に客員研究員として滞在、2017-2018年にはモンゴル国立大学及びモンゴル北東アジア戦略問題研究所に客員研究員として過ごし、欧州、北米、北東アジアの安全保障を地政学、とりわけ内陸性と島嶼性の観点から研究を行いました。
3.	子どもの野外遊戯「サボテン」（陣取り）の大学教育への応用子供の陣取りゲームの一種である「サボテン」（地域によっては単に「陣取り」）は、ゼロサム的な通例の陣取りゲームとは異なり、陣地を無限に拡張できるポジティブ・サムゲームであり、競争とwin-winの共存的発想を宿しています。「サボテン」は、関東から九州にかけて広く子どもに親しまれてきたが、少子化と野外遊戯の減少に伴い現在消滅の危機に瀕しています。この優れた野外遊戯を後世に伝えていくとともに、国際政治型ゲーミング・シミュレーションに応用し、伝統的な「遊び」の大学教育への応用のみならず、世代を超えた「学び」の手段としての発展を目指します。

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