研究者学術情報データベース

（最終更新日 : 2023-02-18 23:17:39）

ヤマオカ　マサヒロ
山岡　雅博
YAMAOKA Masahiro

所属教職研究科

職名教授

学歴
1.	1977/03 (学位取得)	横浜私立大学学士（文理）
2.	2004/03 (学位取得)	東京学芸大学修士（教育学）
3.	～2004/03	東京学芸大学教育学研究科総合教育開発専攻修士課程修了
4.	～1977/03	横浜市立大学文理学部（理科系）物理学科卒業

職歴
1.	1977/04 ～ 1985/03	東京都板橋区立北町中学校教諭
2.	1985/04 ～ 1992/03	東京都練馬区立大泉中学校教諭
3.	1992/04 ～ 2002/03	東京都板橋区立上板橋第三中学校教諭
4.	2002/04 ～ 2010/03	東京都北区立田端中学校教諭
5.	2009/04 ～ 2009/09	法政大学キャリアデザイン学部（兼任）非常勤講師
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委員会・協会等
1.	2222/02 ～	日本学校教育相談学会京都府支部理事長および近畿･石川ブロック代表
2.	2019/11 ～ 2021/11	神戸市教育委員会教育委員会尼崎市の中学生徒死亡事案に関するいじめ問題調査委員
3.	2013/08 ～	日本生活教育連盟研究会誌『生活教育』副編集長
4.	2008/08 ～ 2013/07	日本生活教育連盟研究会誌『生活教育』編集長
5.	2008/08 ～	日本生活教育連盟副委員長

所属学会
1.		日本生活教育連盟
2.		日本生活指導学会
3.		日本学校教育相談学会
4.		日本臨床教育学会

資格・免許
1.	2004	中学校教諭専修免許(理科）
2.	2004	高等学校教諭専修免許(理科)
3.	2004	学校心理士

研究テーマ
1.	地域と連携した校内体制による児童・生徒支援の実践的研究

研究概要
地域と連携した校内体制による児童・生徒支援の実践的研究３２年間、中学教師として、「不登校」「子どもたちの荒れ」「低学力」などの今日的な問題と関わるうちに気付かされたことが少なくない。それは、現象だけにとらわれ、問題が生じてから慌てて対応するような方法では、問題が複雑長期化していくことが多いということである。そこで、臨床教育学的な視点から問題の本質をとらえ、緊急に対応したり、長期的に育てていったりする教育実践の方法が有効である。より確かで豊かな生徒理解のためのケース・カンファレンスとそれに続くチームでの組織的な対応や教育活動は、重篤な問題の山積する現状の学校では、不可欠のものとなっている。また、「発達障害」や「不登校」などの特別な配慮の必要な子どもは、学級に少なくはない。そういった子どもに対して共感的に受容することはもとより、指導が困難な子どもに対してもまず寄り添っていかなければ、次の指導に入れないという実情がある。このような臨床教育学的な生徒指導論や教師論が教育現場には必要であり、そういう視点からの研究を深めたいと考えている。　特に、教育委員会や学校現場との共同研究などを実施し、研究そのものが教育現場での問題の解決につながるような実践的な研究を心がけたい。

現在の専門分野
教育学 (キーワード：臨床教育学、教育相談、ケースカンファレンス、児童・生徒理解、同僚性、教師の成長、不登校・登校拒否、低学力支援)

著書
1.	2019/12	道徳教育はこうすればもっとおもしろい・第7章生活指導，教育相談と道徳教育 │ ,70-78 (共著)
2.	2019/05	新しい教職課程講座　第12巻『教育相談』・第4章　教育相談と生徒指導 │ ,51-67 (共著)
3.	2019/05	新しい教職課程講座第11巻『生徒指導･進路指導』・９章「いじめ･暴力行為」への指導・支援 │ ,140-156 (共著)
4.	2011/04	よくわかる教育相談 │ ,40-41 (共著)
5.	2011/01	子どもが自立する学校―奇跡を生んだ実践の秘密― │ ,57-92 (共著)
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論文
1.	2022/04	コロナ禍の子どもたちの自殺・不登校 │ 生活教育 │ (866),2-7頁 (単著)
2.	2021/06/01	オンライン化の流れをどうみるか │ 『演劇と教育』 │ 721,4-11頁 (単著)
3.	2020/12/24	「教科内容」領域を取り入れた教職大学院カリキュラムに関する基礎的研究 │ 立命館実践教育研究 │ (2),45-49頁 (共著)
4.	2020/08/01	コロナ禍の不登校の子どもたち │ 生活教育 │ (855),36-37頁 (単著)
5.	2020/04/01	平和的文化は社会を変える │ 生活教育 │ (854),21-25頁 (単著)
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その他
1.	2022/11	「教師はつらいよ」～ブックレット・第1分冊に込める願い～ │ 学校･教師の『困難』と『希望』 │ (1),19-22頁 (単著)
2.	2022/07	引きこもり青年が『紅白』の舞台に立った～創造と発信の主体として～ │ 子どもと生きる │ (386),6-7頁 (単著)

学会発表
1.	2022/10/14	聴き合い、語り合う関係において、ネガティブな体験と向き合う学生・院生 ―　教職教育における実践的な学びを通して　― (日本臨床教育学会第12回研究大会課題研究Ⅰ)
2.	2021/08/08	コロナ禍の不登校･子どもたちの自殺 (日本生活教育連盟第72夏季全国研究集会＜石川大会＞)
3.	2019/09/14	子どもたち一人ひとりを人生の主役に (第1回全国保育実践交流連絡会学童部会)
4.	2019/08/09	「教職大学院」での学びの工夫と実践　～生きづらさを抱えてきた院生たちとの学び～ (日本生活教育連盟第71夏季全国研究集会＜愛知大会＞)
5.	2019/02/24	子どもたちに寄り添い、支える　－生活指導の理論と実践の往還をもとに－ (2018年度立命館大学教職大学院教育実践探求フォーラム)
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講師・講演
1.	2022/11/11	支え合って、自分らしく生きる
2.	2022/10/29	登校拒否･不登校の子どもの進路と自立
3.	2022/07/17	今､支え合って自分らしく生きる～子どもたちも、親も、教師も～
4.	2022/06/08	教職員生徒指導研修会（不登校問題について）
5.	2021/11/21	高校生への理解と支援「令和３年度不登校『ほっ』とネット」
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教育活動

●教育方法の実践例

1.	1977/04 ～ 2010/03	東京都公立中学校教諭(理科担当)として仮説を立てさせ，論議し合う授業を工夫した。
2.	2009/04 ～ 2009/09	法政大学大学キャリアデザイン学部の教職科目「道徳教育の研究」において、コミュニケーションペーパーを活用した教員と学生、学生同士の双方向の授業をおこなった。
3.	2010/04 ～ 2019/03	教職科目「教職概論」や「生徒･進路指導の研究」等において、コミュニケーションペーパーを教育サポーター(学生)に編集させ、講義通信として発行させた。
4.	2010/04 ～ 2019/03	教職科目「学校教育演習」などの演習科目において、履修クラスを中学･高校のクラスと見立て、模擬的に学級運営に参画させる自主的活動をおこなわせた。
5.	2017/04 ～ 2019/03	教職研究科共通基本科目「生徒指導･教育相談実践演習」(TT科目)等において日直制度や班学習など自治的･主体的学習活動をさせ、学習者と指導者の視点をメタ認知させた。

研究者からのメッセージ
1.	子どもたちと教師が居心地のよい学校をめざして私は公立中学校で30年以上教師をしてきました。今学校では、子どもたちは様々な「問題行動」を通して、その生きづらさを表出しています。また、教師たちの休職や精神疾患なども増加しており、職場としての学校が、教師にとっても、必ずしも居心地のよい場所になってはいないことを示しています。大きすぎるストレスを抱えた教師たちにとって、生きづらさの中でもがいている子どもたちを支えきることは容易なことではありません。ですから、学校がすべての子どもたちの成長を支える場所であるためには、子どもたちのみならず、教師たちにとっても居心地のよい「居場所」でなければならないのです。私は、すべての子どもたちの健やかな成長を願って、教師たちが元気になれるための研究をめざしています。