研究者学術情報データベース

（最終更新日 : 2023-03-18 21:50:52）

キクモリ　マイ
菊盛　真衣
KIKUMORI MAI

所属経営学部経営学科

職名准教授

学歴
1.	2013/04～2016/03	慶應義塾大学商学研究科商学専攻博士後期課程修了博士（商学） (商学)
2.	2011/04～2013/03	慶應義塾大学商学研究科商学修士課程修了修士（商学） (商学)
3.	2007/04～2011/03	慶應義塾大学商学部商学科卒業学士 (商学)

職歴
1.	2017/04 ～	立命館大学経営学部助教授・准教授
2.	2016/04 ～ 2017/03	東洋大学経営学部マーケティング学科助教

委員会・協会等
1.	2020/06 ～ 2021/03	経済産業省製品安全対策優良企業表彰制度のありかた検討会委員
2.	2019/10 ～ 2020/03	経済産業省インターネット取引における製品安全に関する検討会委員
3.	2019/06 ～ 2020/03	経済産業省製品安全対策優良企業表彰制度のありかた検討会委員

所属学会
1.		日本商業学会
2.	2019/05 ～	∟ 国際企画委員
3.	2017/09	∟ 夏の学校運営委員
4.	2018/09	∟ 夏の学校運営委員
5.	2020/09	∟ 夏の学校運営委員
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研究テーマ
1.	クチコミ発信行動に対するクチコミ・キャンペーンの報酬の効果
2.	消費者行動に対するeクチコミの影響

研究概要
消費者の情報取得・製品評価行動におけるeクチコミの影響インターネット上に存在するクチコミ、すなわちeクチコミが消費者の情報取得行動および製品評価行動にいかなる影響を与えるのかを吟味することを研究課題とする。具体的には、肯定的な内容のクチコミ、すなわち正のクチコミと、否定的な内容のクチコミ、すなわち負のクチコミが１つのウェブページ上にどの程度存在するのかを意味するeクチコミの正負の比率に着目する。その上で、eクチコミの正負の比率の違いが、消費者の情報探索意図、あるいは、製品態度や購買意図といった製品評価因子に与える影響にいかなる影響をもたらすのかを検討する。　博士学位請求論文では、受け手である消費者が正あるいは負のクチコミのどちらか一方にしか露出できない対面型のクチコミとは異なり、受信者が異なる複数の情報源から発信された正と負のクチコミに同時に露出することができるというeクチコミに特有の特徴を考慮し、eクチコミの正負の比率が消費者行動に与える多様な影響を吟味することを目的とした。博士論文では、大きく分けて2つの課題に取り組んだ。第1は、「消費者が1つのウェブページ上で複数の正と負のクチコミに同時に露出する状況を想定すると生じうる、負のeクチコミの存在が消費者の製品評価に正の影響を与える現象，その影響が促進される現象，および，負のクチコミの存在による負の影響が緩和される現象がいかなる条件のもとで生起するのか」を吟味することである。第2に、「1つのウェブページ上で複数の正と負のクチコミに同時に露出した消費者が、同一ページ上での情報探索を注意深く行ったり、中断したりするという興味深い現象がいかにして生起するのか」を吟味することである。　　まず、１つ目の研究課題に対応して行った一連の実証研究の結果から、多数の正のクチコミの中に一定の割合の負のクチコミが消費者の製品評価に正の影響を与えるのは、快楽財である場合、専門性の高い消費者が属性中心的クチコミを読む場合、およびマーケター作成型プラットフォームの場合であると結論づけられた。また、多数の正のクチコミの中に存在する一定の割合の負のeクチコミが消費者の製品評価に与える正の影響が促進されるのは、負のeクチコミがまとめてページの先頭に並ぶ場合であると結論づけられた。そして、1つのウェブページ上における負のクチコミの比率が消費者の製品評価に与える負の影響が緩和される条件は、探索財の場合とブランド精通性が高い場合であると結論づけられた。　次に２つ目の研究課題に対応した実証研究の結果からは，eクチコミの正負比率の説明対象を、消費者購買意思決定プロセスにおける情報統合・製品評価段階から情報取得段階まで拡張することによって、eクチコミの正負比率が消費者の情報取得行動に与える影響は、クチコミ・メッセージの訴求内容の種類によって調整されるという知見も得られた。以上のように、複数の調整変数の考慮や異なる従属変数への着目によって，eクチコミの正負比率が消費者行動に与える多様な影響を描写した。

現在の専門分野
商学 (キーワード：マーケティング、消費者行動、クチコミ、eクチコミ、消費者発信情報、社会的相互作用)

著書
1.	2022/09	消費者行動論 │ 創成社 │ (共著)
2.	2020/02	eクチコミと消費者行動：情報取得・製品評価プロセスにおけるeクチコミの多様な影響 │ (単著)

論文
1.	2023/01/10	Word-of-Mouth in Business-to-Business Marketing: A Systematic Review and Future Research Directions │ Journal of Business & Industrial Marketing │ 38 (13),45-62頁 (共著)
2.	2020/06	グローバルカンパニーによる文化的カスタマイゼーションがWebサイトの使用容易性に及ぼす影響 │ マーケティング・ジャーナル │ 40 (1),56‐67 (共著)
3.	2018/09	制御焦点がチャネル選択・推奨に及ぼす影響―マルチチャネル・ショッパー行動の分析― │ マーケティング・ジャーナル │ 38 (2),52-67 (共著)
4.	2018/01	独自性欲求が口コミ発信行動に及ぼす影響 │ マーケティング・ジャーナル │ 37 (3),22-37 (共著)
5.	2017/07	High-NFU (Need for Uniqueness) Consumers’ Intention to Generate WOM about Luxury Goods │ Global Fashion Management Conference at Vienna Proceedings │ ,131-132 (共著)
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学会発表
1.	2022/05/28	企業間クチコミが取引関係満足度に及ぼす影響：チャネルパートナーの選定に関する実証分析 (日本商業学会全国研究大会第73回大会)
2.	2022/04/15	情報源としての企業間クチコミの役割：組織文化と心的距離の影響 (日本商業学会関西部会４月例会)
3.	2020/11/06	An Assessment of Consumers‘ Store Choice Decisions ㏌ a Multichannel Environment (2020 Global Marketing Conference)
4.	2019/11/16	グローバル・ラグジュアリー企業はいかに偽物ブランドに対する肯定的なクチコミの影響を緩和しうるか (日本商業学会関西部会 11月例会)
5.	2019/09/26	Individual Differences in Multichannel Shoppers' Preferences for Certain Types of Stores (European Marketing Academy, 2019 Regional Conference)
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受賞学術賞
1.	2021/05	日本商業学会日本商業学会奨励賞 (eクチコミと消費者行動：情報取得・製品評価プロセスにおけるeクチコミの多様な影響)
2.	2018/10	日本マーケティング学会マーケティング・ジャーナルベストペーパー賞 (独自性欲求が口コミ発信行動に及ぼす影響)
3.	2018/01	International Marketing Trends Conference 2018 Best Thesis Award (International Marketing Trends Conference 2018) (Impacts of Electronic Word of Mouth on Consumer Product/Brand Evaluation)
4.	2017/07	2017 Global Fashion Management Conference Best Conference Paper Premier Award(2017 Global Fashion Management Conference) (High-NFU(Need for Uniqueness) Consumers' Intention to Generate WOM about Luxury Goods)
5.	2017/03	日本プロモーショナルマーケティング学会第1回日本プロモーショナル・マーケティング学会学会賞 (クチコミ発信促進キャンペーンの効果測定－金銭的報酬対心理的報酬)
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外部研究者ID
ORCID ID
0000-0003-1716-9171
Researcher ID