研究者学術情報データベース

（最終更新日 : 2023-01-05 21:46:14）

モリオカ　マサシ
森岡　真史
MORIOKA Masashi

所属国際関係学部国際関係学科

職名教授

その他所属
1.	国際関係研究科

学歴
1.	2006/03 (学位取得)	京都大学博士(経済学）
2.	1992/03 (学位取得)	京都大学経済学修士
3.	～1990	京都大学経済学部経済学科卒業
4.	～1993	京都大学経済学研究科理論経済学・経済史学博士前期課程中退

職歴
1.	2006/04/01	立命館大学国際関係学部教授
2.	1996/04/01	立命館大学国際関係学部助教授
3.	1993/04/01	立命館大学国際関係学部専任講師

所属学会
1.		進化経済学会
2.		経済理論学会
3.		比較経済体制学会
4.		日本経済学会

研究テーマ
1.	緩衡在庫と販売予測を伴う数量調整過程
2.	社会主義経済の理論と歴史

研究概要
比較経済システムの視点に基づく市場経済の構造と機能の考察資本主義市場経済の制度的特質と機能について，経済過程の多段階性・複合性の観点および社会主義経済との対比の観点から考察する。

現在の専門分野
経済理論 (キーワード：理論経済学，経済思想，経済思想史，比較経済体制論)

著書
1.	2019/09	Microfoundations of Evolutionary Economics │ ,139-289 (共著)
2.	2012/11	『ボリス・ブルツクスの生涯と思想――民衆の自由主義を求めて』 │ ,1-450 (単著)
3.	2005/10	数量調整の経済理論：品切回避行動の動学分析 │ ,v, 310 (単著)
4.	2017/07	「販売競争から獲得をめぐる闘争へ：社会主義経済における解放と意図せざる束縛」『ロシア革命の再審と社会主義』 │ ,49-80 (共著)
5.	2012/05	「社会主義の歴史と残された可能性――社会主義的規範の再考」『歴史の教訓と社会主義』 │ ,154-186 (共著)
全件表示（12件）

論文
1.	2018/06	From the optimal planning theory to the theory of the firm and the market: a quest in Masahiko Aoki’s early works │ Evolutionary and Institutional Economics Review │ 15 (2),267-288 (単著)
2.	2018/07	20世紀社会主義の成功と失敗 │ 比較経済体制研究 │ (24),7-28 (単著)
3.	2019/10	The transformation problem under positive rank one input matrices: on a new approach by Schefold │ Evolutionary and Institutional Economics Review │ ,1-11 (単著)
4.	2014/01	置塩経済学と森嶋経済学 │ 季刊経済理論 │ 50 (4),60-72 (単著)
5.	2018/06	後期ソ連における転換とその帰結：生活改善要求の承認と表出 │ 比較経済研究 │ 55 (2),99-107 (単著)
全件表示（60件）

学会発表
1.	2016/10/15	Unpredicted Economic Difficulties in the Historical Socialist SystemUnpredicted Economic Difficulties in the Historical Socialist System (The 64th Annual Conference of the Japan Society of Political Economy)
2.	2016/09/17	歴史上の社会主義体制における予見されざる経済的諸困難 (基礎経済科学研究所第39回研究大会)
3.	2016/04/24	ソヴィエト社会主義の形成過程における模索と選択 (社会主義理論学会第27回研究集会)
4.	2015/11/22	時間選好率の相違と消費・資産形成の動学 (経済理論学会第63回年次大会)
5.	2015/08/29	十月革命における理想の変容――平和布告・土地布告・ソビエト政府をめぐって (基礎経済科学研究所第38回研究大会)
全件表示（16件）

受賞学術賞
1.	2021/03/29	進化経済学会進化経済学会学会賞

科学研究費助成事業
1.	2020/04 ～ 2024/03	ネップ派経済学者の思想と行動：市場と貨幣の再建への寄与の視点から │ 基盤研究(C)
2.	2015/04 ～ 2019/03	ロシア革命再考：戦争・アナーキー・飢餓のなかの革命的社会主義の勝利と挫折 │ 基盤研究(C)
3.	2011/04 ～ 2014/03	経済体制論争の史的展開とポスト社会主義時代の対立構造 │ 基盤研究(C)
4.	2007/04 ～ 2011/03	社会主義の諸理論とソヴェト体制:思想と政策の相互作用に関する歴史的考察 │ 基盤研究(C)
5.	2003/04 ～ 2006/03	ボリス・ブルツクスとソビエト体制形成過程の政治経済学 │ 若手研究(B)
全件表示（6件）

研究高度化推進制度
1.	2015/09 2016/03	研究支援制度分類：学外研究制度種目：- 祝われざる百周年:ﾛｼｱ革命の世界史的意味に関する現代的考察
2.	2014/06 2015/03	研究支援制度分類：研究推進プログラム種目：科研費連動型祝われざる百周年：ロシア革命の世界史的意味に関する現代的考察
3.	2011/10 2012/09	研究支援制度分類：学術図書出版推進プログラム種目：- ボリス・ブルツクスの生涯と思想－ナロードの自由主義を求めて
4.	2011/09 2012/03	研究支援制度分類：学外研究制度種目：- ボリス・ブルツクスの経済思想

教育活動

●教育方法の実践例

1.	2016/04	manaba+Rを活用した問題練習：教材プリントの練習問題に加えて，毎回の授業後に宿題としてmanaba+Rにドリルを出題している。学生は提出と同時に解答・解説を確認し，理解が確実になるまで何度でもチャレンジできる。
2.	2016/04	manabaを活用したコミュニケーション毎回の授業で，授業の理解度について4段階で学生にアンケートを行うとともに，質問・感想を記入してもらい，次回の授業でのフィードバックに活用している
3.	2010/04	試験解答（例）の配布。試験終了後，その場で解答（例）を配布し，学生が内容を確認できるようにしている。
4.	2000/04	マクロ経済学・ミクロ経済学の講義において、１００～１２０ページのレジメの詳細な授業資料を配布して予習・復習に資するとともに、パワーポイントを活用して、視覚的にわかりやすい授業を心がけている。また毎回の

●作成した教科書、教材

1.	2010/11 ～ 2011/03	学部テキスト『エティック国際関係学』中の第11章の執筆を担当

●その他教育活動上特記すべき事項

1.	2014/10 ～ 2014/10	高校等の模擬講義：模擬講義「GDPの国際的分布とその変化」
2.	2014/07 ～ 2014/07	高校等の模擬講義：卒業生講座講師

研究者からのメッセージ
1.	比較経済システムの視点に基づく市場経済の構造と機能の考察現在２つの課題に沿って研究を進めている。1つは，経済過程の基底にある定常性（行動における定型への継続的追従の優位）の分析である。緩衝在庫の存在と適応的な期待形成のもとでの数量調整過程の安定分析に関してこれまで行ってきた研究の結果をふまえて，定常性を前提とする経済主体の定型行動が，その相互作用を通じて実際に定常的な過程を生成するしくみや，人々の個別的な行動から独立に定常性に寄与する諸要因を明らかにしていきたい。もう1つの課題は，旧ソ連における社会主義体制，特にその形成期における統制と市場の関係の考察である。革命後の市場の動向をたどることで，原始的な市場と高度に発展した市場を分かつ分業・信用・立法などの諸要因の意義について何らかの示唆が得られると期待している。また，オーストリア学派とは全く独立に計画経済思想のもつ内在的な問題点に対して先駆的な考察を展開した亡命ロシア人ボリス・ブルツクスの業績の理論的再評価を試みている。