研究者学術情報データベース

（最終更新日 : 2024-01-22 14:48:45）　

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カツラ　ユウスケ
桂　悠介
KATSURA Yusuke

所属衣笠総合研究機構

職名専門研究員

職歴
1.	2023/09 ～	立命館大学産業社会学部非常勤講師
2.	2023/04 ～	立命館大学衣笠総合研究機構専門研究員

所属学会
1.	2023/08 ～	オートエスノグラフィーと詩的探究フォーラム
2.	2023/08	∟ オートエスノグラフィーと詩的探究フォーラム事務局員
3.	2023/06 ～	カルチュラル・スタディーズ学会
4.	2023/05 ～	日本社会学会
5.	2022/03 ～	共生学会
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研究テーマ
1.	現代日本におけるイスラームへの改宗
2.	インターセクショナリティが可視化する日本のムスリム二世の生きられた経験
3.	日本の地域社会とムスリムコミュニティとの関わり

研究概要
イスラームをめぐる共生日本人ムスリムのイスラームへの改宗プロセス、学校や職場での第二世代ムスリムの経験、ムスリムコミュニティと日本の主流社会の間の交流や対話、関係性の構築の研究を行っています。これらを通して、「彼／彼女ら」と「私たち」という安易な二分法に陥らない形で「共生」を実現するための知見を提示することを目指しています。

現在の専門分野
キーワード：イスラーム、共生、改宗、多文化/多信仰社会、批判的実在論、インターセクショナリティ、マイクロアグレッション、オートエスノグラフィー

論文
1.	2023/09	初学者から見た社会病理学：批判的実在論を基盤とした固有の領域と学際的領域 │ 現代の社会病理 │ (38),103-107頁 (単著)
2.	2023/06	The Potential and Roles of Ethnic Minorities in Disaster Risk Reduction: IDRiM2022 Conference Session Report on Muslim Communities in Japan. │ Journal of Integrated Disaster Risk Management │ May, 1-9 (共著)
3.	2023/03	かたるとわかる、わかるとかわる │ みんなで書く本―語り合い・綴り合い・支え合い― │ ,93-100頁 (単著)
4.	2022/09	Autoethnography and Tojisha-Kenkyu (Self-Directed Studies) in Japan: Re-thinking Positionality │ Proceedings of the 2022 International Symposium on Autoethnography and Narrative │ ,135-140頁 (単著)
5.	2022/07	Mosque as a COVID-19 Vaccination Site in Collaboration with a Private Clinic: A Short Report from Osaka, Japan │ Progress in Disaster Science, SSRN Electronic Journal │ 12 (2),1-9頁 (共著)
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学会発表
1.	2023/12/03	「科学」としてのオートエスノグラフィー：アブダクションと因果性の観点から (オートエスノグラフィーと詩的探究フォーラム)
2.	2023/10/22	共生学はいかにして（不）可能か」 (第二回共生学会)
3.	2023/10/21	多層的共生モデルの検討：共生のポリティクスの視点から (第二回共生学会)
4.	2023/10/08	「構造的共感」を起点とした自己／他者の位置づけ：生きる場からの共生のために (第96回日本社会学会大会)
5.	2023/09/02	抵抗としての複雑さ：インターセクショナルな経験を可視化する協同オートエスノグラフィー (カルチュラルタイフーン2023)
全件表示（23件）

その他研究活動
1.	2022/01/01 ～	批判的実在論紹介プロジェクト

講師・講演
1.	2022/08/28	パネルディスカッション "多様な文化的背景を有する人々へのヘルスケア”

受賞学術賞
1.	2019/03	大阪大学大学院人間科学研究科人間科学研究科賞

共同・受託研究実績
1.	2022/09/01 ～	「日本社会におけるイスラムの実像」事業「日本におけるムスリムと日本人との交流の現況と行方」調査プロジェクト │ 受託研究
2.	2021/10/01 ～ 2022/03/31	イスラームをめぐる共生：メディエーターとしての「日本人ムスリム」に着目して │ その他の補助金・助成金

研究者からのメッセージ
1.	不可視の構造をいかに捉え、論じるか「共生」という語は現在日本社会に広く浸透しており、一般的にポジティヴなイメージを持つ語として用いられています。様々な課題に対する実践や研究の理念となる一方で、時にこの語が複雑な問題をかえって見えづらくしているのではないかという指摘もあります。そうした指摘を踏まえつつ、私は「イスラームをめぐる共生」をテーマに研究を続けています。日本社会にも今日、20万人を超えるムスリムが在住し、4万人以上が日本人改宗者、第二・三世代、日本国籍取得者といった「日本人ムスリム」だとされます。両親が外国籍で日本で生まれ育った第二世代も含めると、より多くの「日本人」アイデンティティをもつムスリムがいると考えられます。しかしながら、イスラーム、ムスリムにかかわる問題は基本的に国外のものと捉えられ、日本社会に暮らすマジョリティからは見えづらくなっています。「イスラームをめぐる共生」というテーマは、パレスチナ・イスラエル問題から「テロとの戦い」、日本社会における土葬墓地問題や多文化教育、レイシャルプロファイリング、日常のマイクロアグレッションなど、様々な課題を下支えする不可視の構造をいかに捉え、論じるかということを問題としています。こうした知見を提示することで、よりよい社会的な実践の在り方を模索しています。

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R000020705