ISHII Mamiko
Department / Course College of Letters East Asian Studies Program
Title / Position Professor
言語種別 日本語
研究概要 先秦~漢代の出土文献(主に兵書)の研究

中国で近年多く出土している出土文献を使って、先秦~漢代にかけての軍事思想の変化と特徴を見てゆく。特に科学技術・天文学の発展にからみ、戦国時代に流行していた兵陰陽の思想について研究している。荒唐無稽に思える兵陰陽の思想であるが、現在伝えられている書と出土文献を合わせて考えてゆくと、その源流は地理学や天文学に基づく合理的な見解にあることがわかる。またその兵陰陽を各時代の為政者・軍人がどのように考えていたかを時代背景とともに考察する。博士論文では先秦の兵書『孫子』の構造を分析し、そこから編纂過程と編纂者の意図を研究した。
 現在進行中の研究としては、1972年に出土した銀雀山漢墓竹簡の佚書を検討し整理を試みている。銀雀山漢簡は『孫子』など現在伝えられている本の他、軍事や陰陽思想に関わる多くの佚書を含んでおり、戦国時代末期から漢代初期の思想を窺うことのできる貴重な文献である。しかし発掘当時の状態が悪く、断片が多いため整理があまり進んでおらず、加えてその後続々と出土した他の文献の陰であまり注目されていない。2010年にようやく佚書の整理をした第二冊が出版されたが、まだ多くの残簡が未整理のまま残っている状態である。これらに検討を加えていく予定である。