タキ ヒロシ
瀧 博
TAKI HIROSHI
所属 経営学部 経営学科
職名 教授
言語種別 日本語
研究概要 国際的な資本市場における監査の役割

会社法および金融商品取引法上の公認会計士監査の諸制度の国際的な比較、テクノロジーの進化と監査制度、コーポレートガバナンスと公認会計監査との関係について、多面的に研究している。
最近の関心事は2つ、
 ①AI等によって会計業務や監査業務はなくなるのか
 ②グローバル環境下での法的規制の困難さをどう乗り越えるか
である。①は、結論からいうと、現在のAIは人間の判断を代替するのは難しいので、単純作業は自動化されるが、判断領域は残る。ただし、必要とされる専門家の数が多くなるか少なくなるか、また、新たにどのような専門知識が必要とされるかは未知である。また、企業のディスクロージャーの範囲は、統合報告等の記述情報へ拡大しており、その適切さをどう監査するのかは、あらたな判断領域として、研究対象となり得る。こうした判断領域については、オントロジー工学を適用して、暗黙知の明示化の可能性を追求する。
 ②は、すでに国際会計基準・国際財務報告基準や、国際監査基準等で実現している部分もあるが、問題は、資本市場規制の国際対応の難しさ、シャドーバンキング問題の国際化である。本来、規制というものは、違反者に制裁を科すことで実効性を確保する。しかし、それは、各国の伝統的な法制度の枠の中にあり、こうした制裁を国際的視点で厳格化することは難しい。さらにいえば、規制を巧妙に逃れて罰を受けない”不正”の増加が国境を越えた金融危機をもたらしている。こうした環境下における監査の可能性に挑戦したいと考え、研究を進めている。