ウルシハラ リョウ
漆原 良
URUSHIHARA Ryo
所属 産業社会学部 現代社会学科
職名 教授
言語種別 日本語
研究概要 これまで、人が持つ潜在的な可能性の追求を基盤的な関心とし、ヒトの随意運動制御に必要な感覚入力情報の果たす役割に着目して研究を行ってきた。近年では主に2つの観点から検討を進めている。

【研究テーマ(1)概要】
 リハビリテーション等において末梢の神経や骨格筋に対する電気刺激や機械的刺激の入力により、力量調節等の学習効果が変わる可能性が示されている。一方で、リハビリテーションや運動の指導などの場面において、使用する筋への注意を亢進させたい時に自然とその部位に手を触れる行為を目にする。この手を触れるという行為の力量調節やその学習に対する意味について検討することを目的として、上腕の屈筋群による力量調節を行う学習課題を設定し、主働筋の近傍に触れることによる効果の検証を重ねている。学習の翌日に見られる保持効果において、主働筋近傍に触れることによる亢進が見られること、学習者自身と他者が触れた場合では効果が異なる可能性があることが示されてきている。今後引き続き効果の再現性について検証するとともに、その機序についての検討を進めていく。

【研究テーマ(2)概要】
 スポーツ選手がボールや相手選手の動きに非常に素早く反応する様子をよく見かける。この背景には、ボールの軌道や相手選手の動きに対する予測が伴っていると考えられる。この予測に関する脳波を用いた中枢神経系における情報処理過程の検討では、予告刺激を伴う静止画像によるシミュレーション実験が見られる。一方で実際の競技場面では常に時間は流れていることから、動画を用いることでより臨床的な環境下での測定が可能となる。そこで、サッカーのシュート場面を模してボールの軌道を予測する課題動画を作成し、その課題遂行中の脳活動の測定を試みている。その際、ボール軌道の予測に必要と考えられるキッカーに関わる情報が得られる場合と得られない場合の条件を設定し、予測の可否や、競技レベルの違いによる脳活動の違いについて検討している。