サトウ ケイスケ
佐藤 圭輔
SATO Keisuke
所属 理工学部 環境都市工学科
職名 准教授
言語種別 日本語
研究概要 (1) 流域圏における物質動態の解明に関する研究
(2) 地球環境情報を用いたアジア太平洋地域の気候変動に対する脆弱性評価に関する研究
(3) 琵琶湖流域を対象としたダイオキシン類の挙動予測に関する研究

(1) 流域圏における物質動態の解明に関する研究......全国総合開発計画,国土形成計画などでは,持続可能な国土基盤の構築に向けたビジョン・設計指針が求められています.しかしながら,従来からの土木工学,環境工学では情報工学的な側面からのアプローチが弱く,調査・実験を主体とした研究が行われてきました.本研究は,これまでの調査・研究実績を踏まえ,バイオアッセイや高度機器分析,地理情報システム(GIS),衛星リモートセンシング情報などを駆使して,これまで困難であった流域圏の持続可能な姿についてシステム工学的側面からの提案を目指しています.

(2) 地球環境情報を用いたアジア太平洋地域の気候変動に対する脆弱性評価に関する研究......台風・高潮推算のための数値計算プログラムを開発し,地球環境情報と地理情報システムを利用することによって,海面上昇や高潮などがアジア太平洋地域の沿岸陸域に与える生起確率的な影響を評価しています.この研究によって,アジア太平洋の小さな島々が国土の消滅あるいは減少の危機に瀕していることを明らかにし,地球環境問題に対する一刻も早い対応策・緩和策の策定を国際社会に提案していきます.

(3) 琵琶湖流域を対象としたダイオキシン類の挙動予測に関する研究......琵琶湖流域におけるダイオキシン類の環境挙動を再現,予測する研究を行っています.調査は土壌,水,底質を対象に流域全体で実施し,ダイオキシン類の分析手法としてはバイオアッセイ法を中心に一部機器分析法も併用して実施しています.動態モデルには実測に基づいて大気拡散モデル・水文水質モデルを設計し,結果として,ダイオキシン類の動態には起源影響(履歴)が大きく反映され,現在でもなお無視できない蓄積・流出状況にあることが定量的に証明されました.ダイオキシン類は非常に危険な物質ですが,環境中で十分に安全なレベルが維持されているのか,今後も維持されるのかについて今後もさらなる研究が必要な状況です.