カワムラ サトコ
川村 仁子
KAWAMURA Satoko
所属 国際関係学部 国際関係学科
職名 准教授
言語種別 日本語
研究概要 非国家主体の自主規制による国際法規範の重層化に関する研究

 今日、グローバル化の進展とともに,民間を中心とした非国家主体の国境を越えた活動のネットワークによって,「グローバル市民社会(global civil society)」あるいは「グローバル共同体(global community)」と呼ばれる公共空間が形成されつつある。さらには,そのようなグローバル市民社会において,国家あるいは国家間による規制・管理が未整備な分野では,自らを規制するための規範や制度を自主的に制定する民間の行為主体が現れており,今後,そのような民間の行為主体が国家や国際機構と協力することで形成される,国家,国際機構,民間の行為主体の重層的ネットワークによる統治が、グローバルな領域に置いて重要となることが期待されている。
 しかしながら,このようなグローバルな民間の自主規制は,その有用性を認識されつつも,重要な課題を抱えている。それは,国家ではない行為主体によって形成される規範や制度の「正統性」はいかにして求められるのかという課題である。
 そこで本研究では,民間の自主規制が重層的なトランスナショナル・ガヴァナンスに寄与する可能性を追究するために,如何にすればグローバルな民間の自主規制が「正統性」を獲得することができるのか,また,そのような自主規制が国際法や既存の規範にどのように影響を及ぼし,トランスナショナルな課題に取り組むために、それら既存の行為主体や規範とどのような協力体制を築き上げることができるのかを明らかにする。