シオミ ヤスヒロ
塩見 康博
SHIOMI Yasuhiro
所属 理工学部 環境都市工学科
職名 准教授
言語種別 日本語
研究概要 持続可能な社会の創成に向けた交通システムの実現

交通は我々の社会・経済活動や日常生活を根底で支える社会システムです.我々の日々の活動は,現在の交通システム無くしては成立し得ないといっても過言ではないでしょう.しかしながら,都市部では交通渋滞が慢性化,交通事故も後を絶ちません.また,地方部では車社会化が進み,中心市街地はシャッター街となり,住民の足である公共交通サービスも衰退する一方です.さらに,非効率的な交通システムは多大なエネルギー消費を招くと共に,大気汚染などの環境悪化の原因となっています.これらの交通に関わる社会問題は,一人一人の人間の意思決定や行動の集積の結果であると考えられます.本研究室では,一人一人の行動と,その集積の結果として生じる交通現象との関係性を理論的・実証的に解明し,ITS(高度交通システム)・情報通信技術等を活用しつつ,円滑・安全・快適かつ環境親和性の高い交通システムを実現するための研究に取り組んでいます.具体的な内容は以下の通りです.

■ 高速道路における動的・能動的な交通流マネジメントに関する研究
ITS技術の活用を念頭に,時々刻々と変動する交通状況を迅速かつ的確に捉え,各状況に対して最大限に高速道路の機能を発揮させ,交通流の円滑性を可能な限り高い水準に維持する策を講じることを目的としております.

■道路交通流に関する理論的・実証的研究
交通渋滞の軽減・解消するための有効な対策を講じるためには,その発生メカニズムを的確に捉える事が重要になります.主に高速道路単路部ボトルネックで発生する渋滞を対象に,理論・実証両面からの研究を進めています.

■ 多様な交通主体が混在する空間の最適マネジメント
東南アジアの各都市では,交通手段としてオートバイが広く使用されており,乗用車と二輪車が混在した状況にあります.また,日本においても,自動車や歩行者,自転車が混在する道路空間は珍しくありません.このような「混合交通」を対象に,安全性・円滑性・効率性を改善するための交通マネジメント手法を提案する研究を行っています.

■ その他
災害に対しても頑健な道路ネットワークデザインに関する研究や公共交通のサービス水準の改善に資する研究など,「交通」をキーワードにより良い社会を創造するための研究を進めています.