キン シュンウ
JIN CHUNYU
JIN Chunyu
所属 立命館アジア・日本研究機構
職名 専門研究員
言語種別 日本語
研究概要 宋人詞集、宋人事跡、『燕喜詞』研究

 宋詞は唐詩と併称され、宋代(960-1279)の最高文化水準を代表し、唐詩に比較して遜色がない存在である。宋人の総集における詞類総集の比率は比較的低いが、詞別集と合わせて宋代当時或いは後世に多く刊行され、宋代文化の伝播に大きな役割を果たした。
宋代の詞集總集である『典雅詞』は現在に至って既にその原貌を知ることができないが、本研究はその中の他詞集と比較して作品が全うに傳存してきた『燕喜詞』を中心に、新たに發見した資料と合わせて、詞集の逓傳状況から作者の生平、刊行者まで明確にすることで、『典雅詞』と名づけられた詞總集の全体像を把握し、宋代詞学研究の一助になると思う。
 ただし、宋代の元來の資料が久しく散佚したため、現在見られるのは日本や中國に殘存する数少ない鈔本のみである。もともと總詞集の所收数が不明なため、研究に大きな困難をもたらしたが、重要視されなかった鈔本を利用し、詞集の流傳状況及び後世における宋代詞学の受容の様相を見ることができよう。