キシダ ミキ
岸田 未来
KISHIDA MIKI
所属 経営学部 経営学科
職名 教授
言語種別 日本語
研究概要 スウェーデンにおける労使の賃金政策の変化と賃金制度の実態に関する研究

本研究は、2000年代以降のスウェーデンの賃金制度の変化が、労使のいかなる賃金政策を反映し、それが労働市場の賃金相場形成と個別企業の生産性にどのような影響をもたらしているのかの実態を明らかにすることを目的としている。日本では近年、「官製春闘」と呼ばれる政府の賃上げ要請や同一労働同一賃金の導入など、政府主導の賃金政策が実施されている。しかし労使による受け止めは必ずしも積極的ではない。スウェーデンは1990年代以降、労使自治の下で中央集権的な労使交渉制度を維持する一方で、企業レベルでは個人賃金対話を増加させるなど、企業における賃金面のフレキシビリティ増大と労働市場全体の公平性のバランス確保を模索している。本研究では賃金制度を支える労使の賃金政策の変化と合意形成に着目し、その実態を比較労使関係的視点から明らかにし、日本の賃金制度改革における労使自治の役割を再検討する。