ナカノ ダイキ
中野 大輝
NAKANO DAIKI
所属 立命館グローバル・イノベーション研究機構
職名 専門研究員
言語種別 日本語
研究概要 筋量制御に対するミトコンドリアダイナミクスの貢献とヒトへの応用

【研究目的】
筋肥大によるミトコンドリアダイナミクスの適応が、その後の筋量の変化に与える影響を明らかにし、新たに確立する分析手法をヒト骨格筋へ応用する。
【研究方法】
研究目的を達成するために、以下の5点の課題に取り組む。
1. ミトコンドリアとミトコンドリア分裂制御因子Drp1の共局在の観察、およびミトコンドリアの三次元構造を評価する手法を確立
2. 筋萎縮および筋肥大刺激に対するミトコンドリアダイナミクスの経時的な変化
3. 筋量の制御におけるミトコンドリアダイナミクスと筋タンパク質代謝との関連
4. 事前の筋肥大刺激によるミトコンドリアダイナミクスの変化が、その後の突発的な筋萎縮およびその筋萎縮からの回復の程度に与える影響
5. 新たな解析手法のヒト高齢者への応用
【関連する研究の中での当該研究の位置づけ・意義】
近年、ミトコンドリアがエネルギー産生だけでなく、細胞死を制御することが培養細胞レベルで明らかになってきた。しかしながら、骨格筋におけるミトコンドリアダイナミクスの詳細な役割は解明されていないのが現状である。本研究において、これまで培養細胞で用いられてきた手法を骨格筋で新たに確立することで、これまで困難であった組織において多面的な視点からメカニズムを解明することができる。また、不活動による突発的な筋萎縮が引き起こされ、その後、筋量が回復できずに寝たきりとなる。また、筋萎縮からの回復の程度に事前の筋力トレーニングが影響している可能性があるが(Staronら 1991)、そのメカニズムについては不明な点が多い。本研究で事前の筋肥大が突発的な筋萎縮およびその後の回復期における効果の詳細なメカニズムを明らかにすることで、運動習慣の必要性や高齢期の筋力トレーニングの重要性を解明する一助となる可能性がある点で意義が高い。